江夏豊自伝を読んでみたら「ええ!?」の連発だった

 

江夏豊と言えば、日本プロ野球史を語る上で欠かせない投手のひとりだ。

2000年に実施された20世紀最強のベストナイン「センチュリーベストナイン」の投手部門で1位に輝いた孤高の左腕。それが江夏豊だ。

通算206勝は歴代21位と20世紀最強のベストナインの投手としては物足りないと思うかもしれないが、シーズン401奪三振通算193セーブ延長戦でのノーヒットノーランを自らのサヨナラ本塁打で決めるオールスター9者連続三振など伝説に枚挙にいとまがない。

今回は江夏の少年時代~プロ入りして阪神のエースになるまでに起こったエピソードを簡単にまとめてみる。

 

江夏≠えなつ? 江夏=こうか?

自伝の初っ端から「えっ? そうだったの?」と驚いたのが、江夏という名字にまつわるルーツの話。

もともと江夏のお父さんの姓は「岡田」だったのだが、「シベリア出兵から戻ってきてすぐに亡くなった」ので、母方の実家がある鹿児島県に戻る際に母方姓の「江夏」になった。鹿児島では「えなつ」とは読まず、「こうか」と読んでいたのである。本人は「(自分の祖先は)中国大陸から渡ってきた人たち」だったのだろうと言っている。

気になったので少し調べてみた。

 

中国・湖北省武漢市に江夏(こうか)区という場所がある。

薩摩藩時代に島津氏に仕えた易者・江夏友賢が日本に帰化している。

 

ざっくり調べてみたところこんなことがわかった。

江夏(こうか)姓の中国の易者が薩摩(鹿児島)で帰化していることから、江夏の言うようなルーツがあるのだろうと思う。

 

右利きの少年が黄金の左腕になったきっかけ

あるとき年の離れた兄が、右利きだった江夏少年に何故か左利き用のグローブをプレゼントしてくれた。

戸惑う弟に向かって兄は「お前は左でやれ」と言ったのだ。

理由は当時大人気だった川上哲治や大下弘が左利きの選手だったからというめちゃくちゃなものだった。しかし、兄は本気で弟をサウスポーにしようとしており、字を書くときも、箸を使うときも左手を使わなければ激怒した。

最初は面食らっていた江夏少年だが、中学生の頃になると周囲は右利きばっかりなので「逆に左利きは面白いんじゃないか」と自らすすんで左利きへと変えていくことになる。

似たようなエピソードを体験しているのが、松井秀喜だ。

松井秀喜も本来は右利きで、子どもの頃は右打席でバットを振っていた。

しかし、あまりにも弟がポンポン打つのが面白くなかった兄が「お前、左で打て。お前の好きな掛布も左だろう」と言って、強引に左打者にしてしまったのがきっかけなのだ。それが日本を代表する強打者としてアメリカでも活躍するのだからわからないものである。

 

ライバル左腕 鈴木啓示との出会い

高校にあがって江夏が度肝を抜かされたのが、育英高校の鈴木啓示。のちに近鉄バファローズに入団し、317勝をあげることになる大投手だ。

江夏から見て鈴木は1年先輩にあたる。ふたりは江夏が高校2年、鈴木が高校3年のときに投げあっている。

延長15回江夏が奪った三振は15個。一方、鈴木27個。この差に江夏はおののいた。

ライバル鈴木とは、江夏が南海に所属した2年と日ハムに所属した3年、西武に所属した1年、合計6年間同じパ・リーグでしのぎを削ることとなる。

 

ドラフト制度導入後、最初のドラフト指名選手のひとり

現在も続くドラフト制度は、1966年からはじまった。

その第一回ドラフト会議で江夏は阪神タイガース、読売ジャイアンツ、東映フライヤーズ、阪急ブレーブスの4球団から指名され、抽選の結果阪神が交渉権を得て、江夏の阪神入りが決定した。

また、最初の年はドラフト指名されても拒否する選手も多く、83人(145名中)もの入団拒否者が出た。

 

直球だけで12勝をあげたルーキー

江夏はプロ入りしてからも変化球を投げられなかった。

一応カーブを持ち球にしていたが、曲がらなかったので直球だけで勝負していた。

しかし、江夏は直球だけで12勝をあげ、225奪三振を記録し奪三振王に輝く。

 

エースの特権 ボールの縫い目もマウンドの高さも自由自在

入団三年目、江夏はそれまでチームのエースだった村山実からエースの座を受け継ぐことになった。

そこで江夏がしたのは、フォーク使いだった村山が阪神主催のゲームに納入させていた「フォークを投げるのに都合がいい縫い目の高いボール」は、自分には扱いづらいということで、これからは「縫い目の低いボール」を納入させるようにしたことだ。(それまでは、こっそり縫い目を叩いて低くして使っていたという)

また、マウンドの高さに関しても自分にとってちょうどいい具合の調整をさせた。それがエースの特権である。

もちろん、先述のとおり、阪神主催のゲームでしか使用できない。

 

まとまらない

細かいところまで拾っていけば、いろいろと面白いエピソードがてんこ盛りなんだけど、まとめられる気がしないので一旦ここまで。

今回書いてみたエピソードは、主に2017年4月1日現在ウィキペディアに詳しく書かれていないところに焦点をしぼって書いてみた。

 

 

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