思ひ出懐古録

三十路男が本気を出して紙で剣を作ってみた【紙刀鍛冶職人】

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こどもの日と言うことで、幼稚園児だった頃のことを思い出してみた

何をして遊んでたっけか。

チラシを丸めて、ひたすら刀剣を作ってた記憶がよみがえった。

 

そうだ。5歳の俺は、紙で刀剣を産み出す、紙刀鍛冶職人だった。俺の作る紙刀(かみがたな)は並みじゃない。カレンダーで刀を作らせれば、窓ガラスくらいなら余裕で破壊出来るのが作れた。紙とセロハンテープがあれば、武器を作ることが出来たのだ!

 

たぶん、花組(年少さん)~月組(年長さん)の2年間で数百振の紙刀を作ってたな。

 

たしか、硬度をキープしたまま完成させるコツや突きの威力を増すコツなんかがあったな。……何となく覚えてるぞ。って言うか、指先に感覚がよみがえってきた。

そんなわけで25年ぶりに紙で刀を作ってみた。三十路の本気を見せてやる!

 

 

孤高の紙刀鍛冶職人・一四五三、復活

 

作業に没頭すること2時間……。
まきまきまきまき……。
びびびー、ぴっ、ぺた! (セロハンテープをひっぱり切る音)

 

そうして、完成したのがコチラ。

 

極悪業物 溝一文字

平成の名工・一四五三による、渾身のひと振。

 

 

名付けて、「溝一文字(どぶいちもんじ)」。我ながら良い出来だ。もし、ゾロや五右衛門に「ひと振頼む」って言われたら迷わず差し出せる自信作だね。

 

ちなみにチラシは「ツルツル」のものを選ぶといい。だぶつかないように、きゅっきゅっと圧をかけながら、繊細に巻いていくべし。焦りは禁物だ。

 

 

340g

 

 

妖刀・ヒョロ松

 

 

子どもの頃、こいのぼりを買ってもらえなかった記憶に苛まれ続けた老人が、精魂込めて作り上げた伝説の紙刀。

 

ひと度、ヒョロ松を手にしたものは、こいのぼりが欲しくてたまらなくなるという言い伝えがある。

 

 

75g

 

洞窟ダンジョンで欠かせない 紙のツルハシ

 

 

洞窟などのダンジョンにおいて、後の展開に必要不可欠なアイテムを掘り出すのに必要なツルハシ。

 

当然、紙(折込チラシ)とセロハンテープのみで作られているが、先端はもとより、使用者の手が握る柄部分も、かなり頑丈な造りとなっている。

ちまたでは、「溝一文字よりも、ヒョロ松よりも、何よりも紙のツルハシこそ最強の武器ではないか」と噂されているほどである。

 

250g

 

紙刀鍛冶職人の門外不出のテクニック集

 

今回、溝一文字を作るにあたって、駆使したテクニックを簡単に紹介しておこう。

 

巻き(まき)
紙刀を作る基礎中の基礎。基礎ではあるが、理想的な巻きを具現化するには充分な修業や忍耐、発想力が必要となり、実に奥深い。

蛇巻き(じゃまき)



一度巻き終えた紙刀を、ぐにゃぐにゃにほぐして巻きつける技術のこと。紙刀そのものの強度を増すと共に、攻撃力も格段に強化することが出来る。

剣返し(つるぎがえし)

紙刀は「巻く」と言う構造上、どうしても両端が柔く、もろくなりがち。そこで刀の両端を少しほぐして折り返すことで強化することが出来る。また、剣返しによって、突きの威力が生まれる。

鍔とぐろ(つばとぐろ)

一度巻き終えた完全無欠な紙刀を、柄の部分にぐるぐると「とぐろ」のようにしっかりと巻き付けて作る鍔部分のこと。これがあるのと、ないのとでは刀っぽさの雰囲気が雲泥の差が出るが、刀の価値は、鍔とぐろが、あってもなくても所詮は持ち主の腕前次第である。

 

すべての技術は練習あるのみ。

 

この技術を使ったら、もしかすると家具作れるんじゃないか?

椅子くらいなら、1日あれば出来そうな気がするな。

めんどうくさいけど。

 

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