思ひ出懐古録 雑記

胡散臭い集団と電話で3時間トーークしてみた話

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やたら胡散臭い電話がかかってくる。

一番多いのが、怪しいジュエリーショップから。若いお姉さんがキャピキャピキンキンした声で、

 

「こーばんはー(こんばんは)」

 

と鼻が詰まったような舌足らずな声色で挨拶するなり、怒濤の勢いでセールストークをぶちかましてくるんだ。

 

最初の頃はガチャ切りしてたんだけど、ひっきりなしにかかってくる。だから、「どうせなら遊んでみよう」と思って、逆に色々話を振って聴いてみたことがあるのだ。

これは、そんな胡散臭い電話に対するちょっとした記録である。

 

※なお、途中わかりづらいところがあると思うので、日本語訳を書いておきました。

 

 

胡散臭いお姉さんは大抵苦労人(設定)

 

「どうしてそんな仕事してんの?」と聞くと、

「幼少期にお父さんが死んじゃって、母ひとり子ひとり」で「苦学生してたところを今の社長に拾われた」設定が返って来た。

 

「へえ、良い社長さんだね」と言えば、
畳み掛けるように、「そーなーですよぅ(そうなんですよ)。でね、でね、社長のほーしー(方針)でよく社員どーし(同士)でりょこー(旅行)行ったりするーですよぅ(するんですよ)きゃはははははははははははははは」

 

 

最初の「小さい頃にお父さんが死んじゃって」の悲しい演技から、3分たらずでの大爆笑に、俺もつられて笑っちゃった。

 

このあたりから、「なんかー、○○さん(俺のこと)ってー、超話しやすい! ○○くんって呼んでいい?」と突然距離を詰めてきた。イラッとしつつも了承して話を続行。

 

 

 

出会いに感謝がモットゥ(モットー)なお姉さん

 

「でも、良い社長や良い職場に出会えて良かったね」と言うと、
「そーなーですよー(そうなんですよ)。あたしー(私)、出会いに感謝がモットゥ(モットー)なーですよぅ(なんですよ)」

 

出会いに感謝。松竹のワイナイナみたいね。

 

 

ホームページがある=信頼できる業者論

 

で、どさくさに紛れて、
「ちなみにさ、俺の電話番号どうやって手に入れたの?」と聴いてみた。
すると、「電話番号? ああ、それは個人情報を売ってる業者さんから買うんですよ。あ! 怪しんでますねー。でも、大丈夫。ちゃんとホームページもある、信頼できる業者さんですから(*≧∀≦*)」

 

なぜホームページがあると、信頼できる業者なのかよくわからない。詐欺を目的とした怪しい輩でもホームページは作れるけどなあ。

 

そもそも、個人情報を売買したら駄目だろうに。やっぱりまともじゃないね。

 

 

悪の親玉・社長登場

 

で、呆れながらも話を続けること2時間。突然「あー○○くん、社長来たからかわるねー」と言い出し、

まったく知らないお姉さんからまったく知らないおっさんにチェンジ。軽いノリの社長にも、変なあだ名をつけられながらも話を聴いた。

 

「電話番号、業者さんから買ってるって聴きましたよ。大丈夫なんですか?」と言うと、
「あー○○くん、大丈夫よ。ちゃんとしたホームページがある業者から買ってるから心配ご無用」とお姉さんとまったく同じことを言って笑っていた。

 

……だめだこりゃ。

 

 

サヨナラ、お姉さん、親玉

 

このまま話しても、らちがあかないと思い、「じゃあ今週の土曜日、午後3時に○○駅で待ち合わせよう」ということ(半ば強制的に決められた)にして電話を切った。
当然行くわけもなく、着信拒否してオシマイ

 

俺は知ってるんだ。この手法。

 

まず若いお姉さんを餌に、俺みたいなモテない男を呼び寄せて、逃げ場のない飲食店なんかに連れ込んだところに、コワモテのおっさんたちが現れて、いらない高いものを買わされるんだよね。

 

10年以上前にまとめスレみたいなので、潜入調査やってるの見たもん。うまい棒がキーポイントになってたもん。

 

昔懐かしい伝統的な囲い込み漁詐欺。

 

みなさんも、気を付けようね。

うまい話は赤の他人からやってこないんだから。

 

 

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