駄菓子とラーメン。ある意味で言えばそれらは非常によく似た存在なのかもしれない。
駄菓子もラーメンも栄養だけを考えるなら、なくても問題ないものだ。だが、なかければその分大きな彩を失ってしまう、存在感のある食のエンターティナーでもある。今日はラーメン風の駄菓子をご紹介。
※ここではブタメンには触れないでおく。
ベビースターラーメン うましお味
ラーメン風なスナック菓子の王道中の王道と言える「ベビースターラーメン」シリーズ。
基本型は「チキン味」なのかな。でも、俺は「しお味」経由の「うましお味」にたどり着いたタイプだからね。
「うましお味」至上主義なのだ。
なんたって「うましお風味パウダー」が入ってんだから。
なんだかわかんねえけど、「うましお風味パウダー」だから旨いに決まってるよね。
そういえば、子どもの頃に、従兄と友達数人と「ベビースターラーメンに熱湯をかけたらカップラーメンっぽくなるのか」試してみたことがある。お湯の量が悪かったのか全然うまくなかったな。きっと誰しもが挑戦してみたんじゃないかと思う。まずいよね。
ベビースターラーメンはそのままポリポリ食うに限るって学んだ思い出。
ガリボリラーメン しょうゆ味
ベビースターラーメンとは違って、お湯を注ぐ前のカップラーメンみたいに麺が固まってるから、掴んで塊でガリボリ食えるタイプだ。ここは他のラーメン風なお菓子とは一線を画すスタイルだな。さながら、給料日前のぬ~べ~の気持ちがわかるお菓子かな。
一気に噛み砕いて、ガリボリすると、ほんのりしょうゆの焦げた旨そうな風味が楽しめるよ。
地味に「焦がし」のテクニックを味わえる駄菓子に脱帽。
らあめんババア
初らあめんババア。
名前のインパクトから「こりゃあ相当ガツンとくる味に違いない。チキン味って書いてるけど、きっとウソだろうな」と疑いながら開封。そして、ひとつまみして口のなかにポイ。ポリポリポリポリ。
「ウソだ! これがらあめんババアだってのか!?」と唸ってしまった。
予想では「チキン味」と書いておきながら、胃もたれ確実のコッテリで「あっ! ババアに騙された」ってなるはずだったのだ。
しかし、実際のらあめんババアは実に薄味。
美味しいのは間違いないんだけど、かなり薄味なんだ。もしかしたらババアは俺達の体を案じてくれてるのかもしれないね。
ありがとう、ババア。
あと驚いたのが、裏面に「危険ですので袋に直接お湯を注がないでください。」って書いてること。そんなクレイジーな猛者がいるのだろうか。
ラーメン屋さん太郎 とり味
「意地でもチキンとは書かねえ。うちはとり味でやってんだから」というメーカーの秘めたる意地が感じられるパッケージ。
そこに練習中のボクサーがファイティングポーズをしてるのもイカしている。
裏面にも同じボクサーがいて「パンチのきいた味に作ってみました」と書いている。
なるほど。ならば早速。食ってみて納得。
たしかにパンチがきいた味になってる。
濃厚な鶏ガラスープベースの醤油ラーメンだな。
なお、このお菓子は一気に口に放り込むのが一番旨い食い方だ。
やきそば屋さん太郎
パッケージの右下に「味」と書かれてて一瞬「何だこれ」と思ってかたまった。
冷静に見ると「味」の横ににこやかに空を指さしている豚のイラストがあるのに気づき、すべてを察した。
肝心のお菓子だが、縁日で買った焼きそばを彷彿とさせるソースの香り。
また心なしかコッテリしているのも特徴的。
ちなみに「太郎」で気づいた人もいるかもしれないけど、この「太郎」は「焼肉さん太郎」などでおなじみの菓道というメーカーから販売されている。