今日はコイツを喰らおう。
分厚い缶詰が大容量を物語っている。
今夜は存分に喰らおうではないか。
おいしい缶詰 ぶり大根煮(九州沖天然ぶり使用)ぶり40%以上
子どもの頃って魚が好きじゃなくて苦手だったんだけど、大人になって「何だ、魚凄い旨いじゃん」と急に意識が変わった。
気づけば獣肉と同じくらい好きな食べ物になってたなあ。とりたてて、どの魚が好きっていうのはないんだけど、全体的に魚が旨いと感じるようになって、
知らないうちに魚を箸でほぐしながら食べるのが嬉しくなったんだなあ。
同じようなタイミングで「煮物も旨いじゃん。喰ってるとホッとするなあ」って思うようになったんだ。「煮物」「おひたし」みたいな名脇役たちの魅力に気づき始めたんだろうね。10年前なら「ぶりの大根煮だと? いらねえよ!」と。「そんなの良いから焼肉よこせよ」ってなってただろうけど、今は「ぶりの大根煮か。気が利くじゃねえか。ありがてえ」とホクホク顔でバクバク喰っちゃうだろうな。
出汁の染みたぶりと大根。今や想像するだけで嬉しくなってしまう喰い物じゃないか。
開けた途端に薫る生姜の香り。生姜にかぎらず「薬味大好き人間」の俺としては嬉しいかぎりだ。
肉厚なぶりの上に乗っかった刻み生姜。甘辛い出汁が生姜によってスッキリしていて食が進む。
何と優しい風味。とろみのある出汁は「しょうゆ」「砂糖」を始めとして「日本酒」「昆布エキス」「鰹エキス」「鰯エキス」などが含まれた、「和風」で繊細なお味。
肝心のぶりも旨い。刻み生姜を乗せてパク。じわりじわりと乗った脂が繊細な出汁とまじりあってニヤつかせてくれる。
でも、この缶詰においては主役はぶりではないんじゃないかと思う。
ボリューム満点、存在感抜群の大根様が一番下にいらっしゃるわけだが、これがまあ良く味が染みてるわけだ。
少し辛いくらい染みてるんだけど、おつまみにするならちょうどいいのではないだろうか。