マグワイアが「ビッグマック」と呼ばれていたことを覚えている人いる?
小学生だった頃(1990年代中盤~後半)は、野茂英雄がノーヒットノーランを達成したり、マーク・マグワイアがシーズン70本塁打を記録し、ビッグマックをかじって「球場じゃ食えないもんな」と言うCMに出たり、マグワイアに負けじとがんばってたサミー・ソーサ。とにかく急にメジャーリーグが身近になりつつあった時代だった気がする。
マグワイア派とソーサ派
クラスメイトたちはマグワイア派かソーサ派に分かれていた。(俺はアンドリュー・ジョーンズ派だった)。圧倒的にマグワイア派が多かったんだけど、少数派のソーサ派の連中とはよく野球談義をかわしたのを覚えている。(俺のクラスのマグワイア派にはミーハーと言うか、そもそも野球をよく知らない子が多かったのだ)。
その時、ソーサ派の子に教わったのがソーサが本塁打を打ったあとの小粋な動作だ。胸で十字を切って人差し指と中指の2本で天に向かって投げキッス。「動きも格好良いんだけど、その理由はもっと格好良いんだ。故郷のお母さんへのメッセージなんだぜ」
インターネットなどない時代だ。当然Wikipediaもないわけだ。気軽に調べられないので真偽のほどはわからないが、そう言う「友達経由の又聞きの又聞き」が当時の俺のメインの情報源だった。
悲しいけれどステロイド全盛期
90年代00年代は様々な記録が更新されためまぐるしい時代だったが、その背景には必ずと言って良いほど、ステロイド疑惑がつきまとう。
華やかな表舞台と重苦しく濁った舞台裏。その良くも悪くもド派手な時代が俺の記憶に深く刻まれている。
バリー・ボンズもこの時期を代表するスラッガーだね。彼も「グレー」扱いで、762本塁打のメジャー記録も参考記録として正式に認められていない状態が続いている。
コルク入バットやステロイドは絶対ダメだって言うのは大前提だけど、気持ちがわからないでもないんだよね。皆「体大きくなきゃ、本塁打打たなきゃ」って言う強迫観念があったんじゃないかな。アメリカのプロレスラーも多いらしいよ。体大きくなきゃ客呼べないからってステロイド打っちゃうんだって。
やっぱりナチュラルな体で大記録を打ち立てるのは凄まじいことなんだろうな。一方、投手も投手でパワーアップしちゃったスラッガーたちを抑えるためにステロイド使っちゃった選手がいるみたいだね。
結果、ナチュラルだったベーブ・ルースすげぇ!ハンク・アーロンすげぇ!王貞治すげぇ!ってところに落ち着いてしまうよね。