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俺のセンチュリーベストナイン

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いまさら17年前の発表に待ったをかける!

 

今更ではあるが、2000年に発表された「20世紀最強のベストナイン」に対して待ったをかけてみようと思う。

 

 

 

ちなみに2000年に発表されたベストナインは以下の通り。

一塁手:王貞治
二塁手:落合博満
遊撃手:松井稼頭央
三塁手:長嶋茂雄
捕手:古田敦也
外野手:イチロー、松井秀喜、張本勲
投手:江夏豊

 

もっとも、すでに発表済みのベストナインに関しては何の文句もない。

 

ただ「ベタ過ぎはしませんか?(落合はともかく)」という意味で自分なりのベストナインを発表したいがために企画してみたのである。

一塁手

ここでいきなり悩んだ。

 

普通で考えれば王貞治であることに間違いはないだろう。

 

何しろ868本塁打の世界の王である。

 

しかし、それではわざわざ「待った」をかけた意味がなくなってしまうので、王以外で考えてみた。

悩み抜いた結果、榎本喜八に決定。

彼の神秘的で魅力的な打撃はもっと正しく評価されて欲しいという願望からの選出だ。

臍下丹田呼吸法を取り入れたり、短期間だけだが神の域(ゾーン)に到達した打撃道を追求し続けた侍のような打者。

 

二塁手

千葉茂だな。

個人的には彼の「猛牛」と言われた荒々しくも正確な「捕球と送球がほとんど同時」という守備も、しつこく粘り強いファウル打ちの技術も、自分が監督をするならぜひとも欲しいと思えるテクニックだからである。

余談中の余談だが、カツカレーの生みの親だという逸話がある。

遊撃手

このポジションも名手がたくさんいるが、ここは中利夫を推したい。

首位打者と盗塁王を1度ずつ獲得しているプレイヤーで、2000本に迫る安打数、139本塁打、347盗塁、153犠打などあらゆる場面において高次元で器用にこなせる渋さが魅力

シーズン350刺殺を2度も記録するなど守備でも能力の高さを発揮した。

 

高木守道との連携プレーが凄まじかったと言う。

アライバ(荒木・井端)のように中日にはコンビネーション抜群の二遊間コンビが何十年かに一度現れるのかもしれない。

 

 

三塁手

 

ここも一塁手と同じで誰がどう考えても長嶋茂雄が圧倒的人気であることに間違いない。

 

だが、あえて違う人選にするとするなら……「怪童」中西太か、「ミスター・タイガース」藤村富美男か、掛布雅之か「鉄人」衣笠祥雄か。

 

迷いに迷って、中西太だ。

 

首位打者2度、本塁打王5度、打点王3度。打撃に関しては文句なしの名選手。

 

巨漢ながら142盗塁をするなど意外さも持ち合わせている。三塁手の頭をかすめた低い弾道の打球が伸びてスタンドに突き刺さった伝説を持っている。

捕手

迷わず「ノムさん!」と野村克也を挙げよう。

 

意外なことに野村はセンチュリーベストナインにおいて捕手部門を弟子だった古田敦也に1位を譲っているのである。

 

だから、ここは即答で決定。野村といえば657本塁打を始めとして、三冠王になったり、クイックモーションを編み出したり、ささやき戦術を徹底したり、データ野球を取り入れたりと数字に現れない部分でもプロ野球界に貢献してきた大選手だ。

 

また二冠王に輝いたにもかかわらず、減俸された悲劇のエピソードも哀愁バツグン。

 

 

中堅手

……うん、福本豊かな。

 

やっぱり日本球史で唯一の1000盗塁を突破した盗塁王は外せない。

 

それに何と言っても、「パンチ力がある」程度では済まされない打棒も魅力的だ。

 

200本塁打、2500安打、2割9分1厘という成績はまさに盗塁のコツを聞かれた際に「まず塁に出ることやね」と言ったことを証明するものと考えていいだろう。

 

 

右翼手

迷いに迷って新庄剛志

 

ひとりだけダントツで若い感じになっちゃうけど、やっぱり新庄のような華のある選手は欲しい。

 

それに何より守備が上手いし、とんでもない肩の強さ。

 

野球におけるいくつかの要素のすべてを大きなスケールで備えているのがポイントだ。

 

そして、チームにいるだけで雰囲気が明るくなりそう。

 

余談だけど、1999年に一度だけ投手挑戦みたいなのが話題に上がったね。150キロが珍しかった時代に、球速145キロは魅力だよなあ。

 

左翼手

山本浩二

 

500本塁打以上という強打が注目されがちかもしれないが、そもそも山本は万能選手として知られていた。

 

10年連続でダイヤモンドグラブ賞を獲得したり、捕殺数も刺殺数も外野手の歴代2位である。

 

さらに盗塁数も多く、231個も決めているのだ。チームにいて非常に心強い選手なのは間違いない。

 

投手

ここは悩むよね。先発、中継ぎ、抑えでわけられているわけでもないので、選べる選手はひとりだけ。

 

ある意味最難関ポイントではないだろうか。

 

杉浦忠、山田久志、金田正一、佐々木主浩、若林忠志、鈴木啓示……挙げていけばキリがないほど候補だらけのポジションだ。

 

だが、俺は選んだ。投手は、稲尾和久だ!

 

神様、仏様、稲尾様シーズン42勝。怪我で思うように投げられなかったシーズンを省くと実働8年程度で276勝

 

3年連続30勝以上通算防御率1.98。ここまで驚異的な記録を残しているともはや異論はあるまい。

 

 

以上が俺のセンチュリーベストナイン。異論反論大いに結構。

 

 

 

 

 

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