国語の教科書で印象に残ってる物語(小説)
懐かしい教科書についての思い入れを書いてみよう。
小学校編
サラダを作ったり、食ったりすると思い出すのが、「サラダでげんき」ね。
主人公の女の子・りっちゃんが体調不良のおっかさんのためにサラダを作る話だ。小学1年生か2年生の頃、国語で習った気がするんだよな。
りっちゃんのところにいろんな動物がやってきて、「これを入れると良い」「あれを入れると良い」ってアドバイスするんだ。
細かいことは覚えてないけど、犬かなにかが「ハムを入れろ。ハム入れっと、ほっぺがハムみてえな色になっからよ」とか「酢を入れろ」「砂糖を入れろ」「きゅうりは入れたか」とか、言われながら、りっちゃんがサラダを完成させるって話。
何が良いってわけじゃないけど、当時から地味に好きな話だったな。
中学校編
あと、これは中1か中2くらいの国語だったと思うけど、「父さんの宿敵」ってのも傑作だった。
俺のなかでは「ベスト・オブ・国語」「キング・オブ・国語」に位置づけされている作品。
「父さん」の子ども時代の話で、ブランコ争奪戦から「宿敵」との「因縁」がはじまり、最後の最後で「宿敵」が登場するわけだが、まあ、綺麗にすとーんとオチがつく。
あまりに好きすぎて、小説買ったくらいだもんな。
高校編
あと、高校だったら、梶井基次郎の「檸檬」だな。
「こりゃ病んじゃってるな」と思うような内容ではあるんだけど、「誰しもが持ちうる病み方」で、どちらかといえば共感を覚えるような行動をする主人公。やたら、細かなこだわりを持ち、人知れずそのこだわりを満たしていく様は、妙に懐かしさを感じるほどだった。
いうなれば、「道路の白線上だけを歩く。落ちたら溶岩。一発ゲームオーバーね」というような、子どもらしい自分ルールで遊んでいる、とある疲れた大人の物語だ。
疲れた大人で溢れた現代なら、「檸檬」に共感する人が多いかもしれないな。
まとめ
振り返ってみると、国語の教科書も捨てたもんじゃないな。
当時は「つまらんなあ」と退屈極まりない教科だったけど、たまにこういう俺を喜ばせてくれる傑作に出会わせてくれるから、嫌いになりきれない教科でもあった。
古文や漢文は拷問以外の何物でもなかったけどね。
「てふてふじゃないよ~」「レ点なんて使うなよ~。。。上から順に書いといてよ~」って思いながら授業受けてたなあ。
そのふたつに比べると、国語(現代文)は感じてた以上に面白い教科だったのかもしれないな。
また引っ張り出して教科書読んでみようかな。当時の落書きとかメモとか面白いかもしれないし。