マネー・ボール読書録③
読み進めてはいるものの、依然としてジェイムズのエピソードが続いている。
しかし、俺的にはこのエピソードはかなり心地よくてたまらない。当時の常識に縛 られ、本当の意味での自由を見失い、本当の楽しみや喜びを見失ったまま、それにも気づかない大勢の人々の目を覚まさせていくジェイムスは実に格好いい。
世の中の大半は多数決だ。それが民主主義というのなら否定はしない。しないが、それが「面白いのか」「面白くないのか」という二択に迫った場合、答えは大 きく変わってくるに違いない。圧倒的多数が「常識だ」という事柄でさえ、判断基準を変えればたちまち変貌を遂げていく。これがこの章の肝だと思う。
「一般的に常識とされているから」という固定観念がもたらすことは、意識の外側で大きな損失が発生しているのにそれに気づくことすら出来ない不運であることを改 めて痛感した。
大勢が追いかける常識が本当に正しいのかどうかを、一旦立ち止まって冷静に吟味できる人こそが本質にたどり着くことが出来、それが出来なければ一生本質を垣間見ることすら出来ないと知った。これはその他のことにも当てはまるだろうし、それに気がつかなければならないことだと思った。
うーん、このマネー・ボールなんて読み応えがあって、面白いんだろう。勢いあまって野球抄もアマゾンで買っちゃった。全部英語で読めそうもないのに。。。辞書片手に頑張って読んでみようっと。早く届かないかなあ。それまでにマネー・ボールを読破しなくては!