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【まさか奇跡の日】阿波池田 つたはーんの酒【カップ酒】

投稿日:2023年4月28日 更新日:

あまりネガティブなことは言いたくないけど、俺はカップ酒は好まない。

というのも今まで口にしてきた多くのカップ酒が、まるでほのかな刺激臭のするざら紙を舐めさせられているような酷いものばかりだったからである。

ところがどっこい、そんな俺の偏見をぶち壊してくれるカップ酒を発見した。

それが合名会社 中和商店・今小町酒造というところが出している「阿波池田つたはーんの酒」である。

つたはーんといえば、阿波池田を代表するご当地キャラで、高校野球における伝説的名将・蔦文也氏をモチーフにしたキャラクター。蔦文也氏といえば大のお酒好きとしても知られていたので、このパッケージを店で見つけた瞬間ジャケ買いである。

失礼な話だが、「刺激臭のするざら紙でも構わない」という覚悟をしてカゴへ放り込んだ。

で、購入から100日ほどが経過していた。呑むのを忘れていたというよりも、買ったことすら忘れてしまっていた。あいすみません。この100日ほどいっちょ前に多忙だったもので笑

というわけで、とある四月末の週末。世間はゴールデンウィーなんとかに突入したらしき、浮かれたタイミングで「そういえば買ってたっけな」と思い出したので飲んでみることにした。

(せめて刺激臭少な目のコート紙くらいの具合ならありがたいなあ)

なんて、まだ失礼な思いを抱きながら、カップを開けた。

あ!

予め補足しておくと、そもそも俺は日本酒が苦手である。日本酒に関してのみ、一定以上の良いものでなければ体が拒絶反応を起こしてしまう体質なのだ。一度22,3の頃に居酒屋チェーン店で8合呑んで失神して以来、「日本酒は良い(高い)のしか呑まないで生きていく」と頑なに決めている……。

補足は以上だ。

香りを嗅いでみる。フルーティとまで書いてしまうと大袈裟であるが、米の、日本酒の芳醇な香りというべきか、いかにも旨そうな日本酒らしい香りが鼻孔をこちょこちょ。おや、これは期待できるのではないだろうか。(先ほどから、上から目線でのレビューを申し訳なく思う。が、俺はあくまで消費者のひとりであり、別に商品に気を遣う立場でもないので許してちょうだい)

基本カップ酒は呑まないと決めている俺だが、やはりカップ酒はカップのままで呑むというこだわりだけは持っている。そのままカップを口もとに持っていき、ぐいっとひと口

あれ?

あれれー?

思いのほか優しい口当たり。褒め言葉になっているかどうかは、酔っぱらいつつあるのでわからないが、「いかにも酒好きが口にしてニヤリとしそう」な味わい。天邪鬼気質がジャマをして素直な感想が書けてないね。うん、旨いよ。旨い笑

ぶっちゃけおつまみも要らない。これだけぱかッと開けて、ぐいっと吞むだけで浸れるね。

そうさな、肴はテキトーに有線で流れてる知ってるような知らないような歌謡曲。そいつを聴きながら、ちびちび呑むとホッと一息つけて幸せな時間を過ごせる気がしないでもない。

しいていうなら何だろうな、海苔の佃煮とか普段食わないなめ茸とか、手製のメンマみたいなのを摘まみながらくらいがちょうどいいだろうか。

出来れば夏の高校野球を見ながら、縁側で友達とごちゃごちゃ言いながら酌み交わしたいね。客にもてなすための酒というより、仲間同士でガバガバ呑むほうが適している気がする銘酒だと俺は思う。

ちなみにこの記事は、このつたはーんの酒を舐めるように呑みつつ、小林幸子氏の「ポケットにファンタジー」を聴いている。センチメンタルな心境には少しだけ沁みる気がするけど、旨い酒だ。落ちこんだときや、傷ついたときに買って飲んでみるといい。

少し癒されるからオススメだ。

それでは今回はここまで。したらなー。

でね、何気なく蔦文也氏のWikipedia検索かけたらさ、本日4月28日が命日なんだよ。これって凄くね? まったく知らないで呑んでたんだけど、心のどっかで「ああ、やっぱり」と思う俺もいる笑

とにかく敬愛する名将・蔦監督に乾杯。

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