ドッジボールは大得意だったよ。
近隣の小学校の10校くらい集めて行われた、
唯一と言ってもいいくらい、数少ないスポーツで出来る自慢だね。
俺はチームのキャプテンしてたんだぜ。
どのチームのやつらも、口を揃えて言ったね。「何なんだ、
故・村山実ばりのザトペック投法だからね。
でも、ちゃんと裏打ち出来る努力もしてたんだよ。
今回は俺がドッジボールの極意を教えてしんぜよう。
技術は目で見てぬすむのさ
ちゃんと速く投げるための試行錯誤、めっちゃしてたからね。
サクラマ君って2個上の先輩に、
体のデカイ子たちが、文字通り吹っ飛ぶのよ。漫画みたいに。
サクラマ君が投げるのを見てたら、何かわかるかもしれない!
って思って、休み時間や昼休み、放課後、
怪我と引き換えに得たヒント
そしたら、あるときサクラマ君がキャッチボールしてくれたんだ。
で、
「あ! ボールを手首で巻き込むようにしてる」ってのがわかった。
つまり、サクラマ君も手が小さかったから、投げる直前までしっかりボールをキープするために巻き込んで固定してたわけだ。
それと
で、そこからは真似た、真似た。何度も受けさせて貰いながら、
サクラマ君の真似して、
終わりに
一番嬉しかったのが、自分が6年生になったときに1年生の子が「
正直、準優勝に関しては誇らしさより、
上手い子や、自分がこうなりたい人を見つけて、真似っ子しなさい。真似っ子。
最初のうちは真似っ子でも、やり続けてれば段々自分が一番動きやすいフォームに変わってくるから。負けるな。
ちなみにサクラマ君は俺の走りの師匠でもある。
もちろん、走ってるのを見て、どういう手の使い方してるのか、足の使い方してるのか、どうやって体重かけてるのかを徹底して真似っ子した。
そしたら、やっぱり足速くなったもんね。友達の良いとこは真似っ子さ。良いことあるからやってみれ。