雑記

【転身だァァッ】五星戦隊ダイレンジャー

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とくに男の子ならば、幼児期の記憶において触れないわけにはいかないヒーローの存在があるものだろう。

 

仮面ライダー。ウルトラマン。戦隊モノヒーロー。

 

俺の世代で言えばエクシードラフトジャンパーソンブルースワットビーファイターカブトなんかもあったな。

 

 

ダイレンジャーと俺

 

物心ついた頃から現在にいたるまで、特別特撮が好きな男というわけではない。

 

むしろ同年代の友達と話がまるで合わないくらい知らないくらいだ。
特撮ではないがガンダムもまるで知らない。代わりに巨人の星やあしたのジョーならオジサン世代の人たちと楽しく語り合える

 

そんな俺がこよなく愛しているのは、五星戦隊ダイレンジャーだ。

 

 

最近、Amazonプライムで何話か観たのをきっかけに「ダイレンジャー、ダイレンジャー」と騒いでいたら、「うるさい!」と友達が全巻セットを買い与えてくれた。

 

諸々の記憶懐古

特異な導入

ダイレンジャーの何が良いっていうと、

 

第一話から「いきなり学生服風の、牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけた子どもが長渕(巡恋歌)を歌いつつ、ヨーヨーしながら登場する」という独特なシーンをぶっ込んでくるセンスに尽きる。詳しくないので具体的なことはわからないが、おそらく4歳~6歳が対象年齢だろう戦隊ヒーローものに、長渕を導入から使ってくるなんて並の感覚ではない。

 

当時4歳だった俺はいっきにファンタジー色の強かった前作(恐竜戦隊ジュウレンジャー)とは一線を画す、とんでもないものがはじまってしまったことを悟った。

 

5人全員が主役だよ

またダイレンジャーとそれまでの戦隊ヒーローものと違うのは、独特なセンスだけではない。たとえば、特定のリーダーがいないのが特徴的。

 

スタンスとしては、「5人全員が主役」であり、「毎週誰かしらがメインのストーリーが組まれる」という具合だった。

 

なお、その回ごとに主役を任されたヒーローが中心となった名乗り(「5人揃ってゴレンジャー!」的なやつ)が楽しめる。

 

 

六人目のヒーローが小学生

そして、ジュウレンジャーから導入された「六人目のヒーロー」を取り入れているのだが、なんとダイレンジャーにおける「六人目のヒーロー」は歴代最年少の10歳。

 

小学生なのである。キバレンジャーといって、白虎をモチーフにしていて非常に格好いい。

 

また小学生ということもあり、スーツアクターの方も小柄な人選。

 

 

変身したら身体が小さくなったように見えるヒーロー

あと、変身しないで戦うこともあるのだが、まあ5人全員よく動ける。

 

とくにリュウレンジャー(レッド)役の和田圭市さんは物凄く鍛えられた体をしているし、一番魅せるアクションがとれる役者さんだった。

 

また体格が良すぎて、スーツアクターの方よりも大きいために変身すると体が少ししぼんで見えてしまうのだ。

 

 

トラウマ必至の回「嫌な嫌な嫌な奴」

それからリュウレンジャーといえば、的場陣という拳法の達人にぼこぼこにやられてしまう回があり、それは今でもトラウマとして残る回である(未変身)。

 

細かな説明は省略するが、圧倒的な力の差を見せつけられ、凄まじい勢いで連撃を喰らってしまう。

 

とどめの拳が思い切り横面を捉え、血しぶきを吹き出しながら吹っ飛ばされてしまい、そのまま白目をむいて痙攣して「つづく」。

 

当時はテレビの前で茫然自失だったのをはっきりと記憶している。本当に恐ろしかったなあ。。。

 

(ちなみに次の回で、大リーグ養成ギプスのような器具をつけて体を鍛えなおし、リベンジするというスポ根展開があって溜飲が下がる構成となっている)

 

また別の回では、キリンレンジャー(イエロー)が呪いの面をつけられて精神的に追い詰められて飛び降りようとするシーンも怖かったな。。。

 

 

賛否両論の最終回

そして、ダイレンジャーを語る上で外すことの出来ないのが、賛否両論ある最終回の演出だ。

 

簡単に説明しておくと、

 

メインストーリーがすべて終了し、ダイレンジャーが正式に解散。かなりしんみり。。。

 

だが、ダイレンジャーはこのまま終わらない。ざっくりとした展開説明は以下の通り。

 

 

  1. 場面転換して話は一気に50年後に飛ぶ。
  2. ダイレンジャー同窓会が基地(東京駅地下にある)で開催され、皆おじいちゃんおばあちゃんになっている。(キャストは同じ)
  3. ひとり遅れてリョウ(リュウレンジャー)が飛び込んでくる。「ゴーマが現れおった」
  4. 慌てて飛び出す、老人ダイレンジャー。
  5. 外で暴れていたのは、第一話で倒した紐男爵という怪人の色違いみたいな奴。
  6. そこへ駆けつけたのは、若かりし頃の5人にそっくりな、彼らの孫たち。孫たちは2代目ダイレンジャーを踏襲していたのだ。
  7. 変身し、巨大ロボ(大連王)に乗り込み、NEW紐男爵を撃破。
  8. その姿を見守りながら、老人ダイレンジャー5人の回想。
  9. エンディング。

 

基本的に老いたヒーローたちは良い意味で「ふざけている」ような演技を見せてくれているので、当時から俺は結構好きなエンディングだった。

 

賛否両論ある中で、俺は当時も今も賛成派だ。とても面白い試みだと思うし、たまにはこういう終わり方があってもいいと思うからだ。

 

もっとも、否定派の意見に耳を傾けてみれば、「たしかにそれはそうかもしれないな」と納得することもある。

 

ただ終了から20年以上経った今なお、ファンの間で語られる賛否両論あるエンディングというのも、ダイレンジャーらしさのひとつと言える気がしてならない。良くも悪くも、それだけ強いインパクトを残している証明になると考えるのは、賛成派の呑気な戯言だろうか。

 

 

20数年ぶりに観ても面白い

買ってもらったDVDを観ているのだが、今観ても面白い。

 

もちろん当時のように純粋な視点で観ることは出来なくなっているが、それでも新たな気づきがあって面白い。

 

「ホンマや! 亀夫の役者さんが変わっとる!」「道士・嘉挧ってスゲェ大男じゃねえか!」など当時はまるで気づかなかったことに気づけた。

 

Amazonプライムでも観られるので、登録してる人はぜひ一度観てもらいたい。1話目からズドンと来るモノがあるから。

 

名乗りをがなり立てるのも格好いいからぜひぜひ。

 

以上、特撮オンチな俺による愛しの特撮回想録でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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