「よし、空港で飯を食べよう」と向かったのは松茂町にある阿波おどり空港だった。
阿波おどり空港は、東京へ遊びに行く際にいつも世話になる空港だが、まだ一度も空港内でご飯を食べたことがなかったのに気がついたのである。
※なお、今回は先週の反動でいつもの倍以上のクドい記事になっております。あらかじめお詫び申し上げます。
事前に調べた情報によると、空港内には「ハンバーガー屋さん」「ラーメン屋さん」「肉吸い屋さん」などがあるらしいことがわかった。
開店時間は「 Rich burger factory (ハンバーガー等)」が午前6時20分、「徳島宝ラーメン」が午前10時、「肉吸い専門店」が午前11時となっている。
……肉吸いって何?
何か響きだけだと、妖怪の名前みたいでなかなか恐ろしく感じるなあ。「妖怪・肉吸い。山奥の古い家屋に住んでおり、道に迷った登山者が家屋に訪れると問答無用で肉ごと魂に吸い付いてくる」みたいな。。。
一番気になった肉吸いだが、時間の都合上今回は食べられないのが確定した。
と言うのも、この阿波おどり空港の駐車場は最初の1時間は無料なのだが、1時間を越えると料金が発生するシステムであるため、出来るだけその前に駐車場を飛び出したいと言う気持ちがあったからである。
俺が駐車券を受け取ったのが、午前9時46分。遅くとも10時46分には脱出していなければならない。つまり、11時オープンの肉吸いを待つ余裕はないのである。
不用意に駐車券を受け取った瞬間から、阿波おどり空港タイムトライアルはスタートしていたのだ。
車を降りて早歩きで空港へ。
空港内に入るや否や一目散にエスカレーターで3階へ向かう。
「まずはハンバーガーをテイクアウトしよう」と考えていた。ハンバーガーの出来上がりに10分ぐらいかかると予想をしており、それを待っているうちに次の狙いだった徳島宝ラーメンが開店。そのままラーメンを食べて、残った時間で空港内を巡る……と計画を立てていた。
ところが!
やはり即席の計画は砂上の楼閣。いとも容易く崩れ去ってしまう。
Rich burger factory に行き、「とくしまバーガーください」と言うと店員さんが「申し訳ありません。午前10時半まではモーニングのみなんですよ」と教えてくれたのだ。
なるほど、なるほど。
だったら予定を組み替えるしかない。あと数分空港内をうろついて、先にラーメンを食べて、ハンバーガー注文しに来る作戦に切り替えた。
チラッと腕時計に目をやる。
午前9時53分。
タイムリミットまで残り53分。(計算合ってる?)
(参ったな。少なくとも10時半プラスハンバーガー出来上がりまでの時間は、ここにいないといけなくなった。ハンバーガーが10分くらいだとすればギリギリになるな)
そんなことを考えながらトイレを済ませたり、お土産売り場をうろついているうちに午前10時。徳島宝ラーメンオープンの時間となった。
徳島宝ラーメンは食券式だった。
ここは値段は高いが、ここでしか食べられないはずの「空港ラーメン」を選択。
ハーフ(500円)か通常サイズ(1000円)で迷ったが、ハーフだと一瞬で食べきるおそれがあったため、「ええい!」と1000円札を投入。出てきた食券を店員さんに渡し、適当な席に座って出来上がりを待った。
待つこと5分。
「6番でお待ちのかた~」と呼ばれたので喜び勇んで取りに行った。半券を渡し、ラーメンを受けとる。
ふたたび席について、いざいただきます!
空港ラーメン
煮玉子、チャーシュー、豚バラ肉、もやし、メンマ、見辛いが実は大量のネギといったなかなか豪華な顔ぶれが揃う。
とくにチャーシューと豚バラ肉は個性がぶつかることから、あまり共演するのを見かけない。めちゃくちゃ大袈裟に言うと、ダウンタウンととんねるずみたいな感じだ。
しかし、いざ共演すると存在感の凄まじさに見る者を圧倒させる。(ややチャーシューが冷たく感じたのは気のせいだろうか)
豪華な顔ぶれの底で出番を待つ、主役のラーメン。この一年間で食べたラーメンの中では最も細い麺かもしれない。うん、旨い(*´∀`*)
煮玉子をかじる。
良かった! 煮すぎてないやつだ!
実は俺は煮すぎて辛い煮玉子がちょっと苦手だ。ほどほどで良い。
合間にメンマをかじって食感を楽しみ、大量のネギをむしゃむしゃ食ったり、チャーシュー、豚バラ、チャーシュー、豚バラと交互に食べたりしつつ、完食!
地図で見る限り恐らく徳島県最東にあるラーメン屋さんをコンプリート!
おっと時間は?
……午前10時10分。。。
しまった。。。ゆっくり食べきるつもりがいつもの癖で勢いよく食べてしまった。旨いものを加減して食べるのは難しいものがあるね。
いかん、楽しくなって長々と書き過ぎちゃったので続く。。。
果たして俺は駐車料金を払わずに済むのだろうか!!??乞うご期待!