ひとつ心残りがあるとすれば、ウッドデッキテラスにあった木の下の揺り椅子に腰掛けてみなかったことだ。
すごくいい感じにあったのに、臆病風に吹かれて、その場に落ち着いて留まることが出来なかったのだ。
じっと腰掛けて、山の夜空を眺めるべきだった。奥歯が擦り切れるほど歯噛みしても、唇を噛み切るほど噛み締めても、後悔は消えない。
後悔の念を消滅させる方法はただひとつ。また一晩、ここで夜を過ごして、そのときこそ揺り椅子に腰掛け、夜空を見上げることだけだ。
一事が万事とはよく言ったもので、冒険にしろ日常生活にしろ、こんな後悔は掃いて捨てるほど経験してきた。あまりにも学習能力がない。
自分の欠けた部分が色濃く、はっきりくっきりと明確に感じられた気がする。
「甘い観察眼」「好奇心不足」「こすった程度のリサーチ力」「小手先の文章」そう言われても仕方ないレベルの自分に気がつけた。
来てよかった。
心からそう思えた。
さて、散々「俺のバカ! 学習しろ、あんぽちん」ということを書き殴っておいて申し訳ないんだけども、またもやページを使いすぎた。。。
本当に申し訳ないんだが、俺が「ひゃー!!」と怯え慄くのは、まだまだこのさきの話になるのである。。。
まだ時刻は10時過ぎ。
山奥の廃校での夜は長い。あなたが想像しているより3倍くらい長い。。。
というわけで、次回更新に続く。。。