準決勝
金長まんじゅう選手VSあおりいか選手
コアなファンの間では、「事実上の決勝戦」と称されるマッチング。徳島銘菓を代表する金長まんじゅう選手と、渦潮を住処にする最強の刺客あおりいか選手。
試合前、並び立つ両選手は額と額が触れるほどの至近距離でにらみ合った。
徳島一武道会がなければ、一生向き合うことのなかったであろう両選手。
お菓子とイカ。どちらが強いのか?
ハレルヤ一族のみならず、徳島銘菓界のすべての期待を背負ってリングに立った金長まんじゅう選手。ここまで圧倒的な強さを見せつけながら、勝ち上がってきた金長まんじゅう選手。
しかし、準決勝戦ともなると、立ちはだかる異界の猛者が現れる。金長まんじゅう選手にとってのその猛者が、このあおりいか選手だったというわけである。金長まんじゅう選手の左右のフックを一発ずつ貰うも、微動だにせず。
自身の強靭さに絶対の自信を持っているようで、相手の攻撃をノーガードで受けながら、にやにや笑いながら、煽るように近づいていき、右ストレート2連発で金長まんじゅう選手を下した。
末恐ろしい渦潮からの刺客に、会場全体が戦慄した。