タイトルマッチ 徳嶋ダイスケ選手VSあおりいか選手
10年以上前にボクシングジムに通っていたという噂や、ゲームセンターのパンチングマシーンで遊ぶのにハマっていたという噂だけはある徳嶋ダイスケ。しかし、誰もその真の実力を知る者はいない。
突然徳島一武道会を開催し、自ら王者を名乗り、リングにいる謎の男。
果たしてその実力は……?
徳嶋「おんどりゃああああああああ」
威勢が良いのは声だけの徳嶋ダイスケ。勢いよくパンチを繰り出すが、あおりいか選手との力の差は歴然。4発の攻撃で撃沈。一瞬のうちに王座陥落。
あおりいか選手、すぐさまチャンピオンベルトを奪い取り、両手でそれを掲げて雄たけびをあげた。会場全体が歓声と拍手に包み込まれた。
2代目徳島王者・あおりいか選手のコメント
「トーナメントさせて、自分は戦わずにベルトを巻く。徳島王ってそういう称号じゃねーから。誰だよ、アイツを王者って言ったヤツ出てこいよ! 俺様こそがTHE徳島王! 強いヤツ、かかってこい! 俺様は誰の挑戦でも受けてたつ! ふははははは!」
そういうと、あおりいか選手はベルトを肩にかけて、鳴門の渦潮に潜っていった。
敗北者の弁 徳嶋ダイスケのコメント
「アイツはずるい。何しろ足が10本もあるからな。だが、正直強かった……完敗だ。俺は今回で引退するが、今後は第二、第三の徳嶋ダイスケを刺客として送り込んでやるからな。覚えておけ、イカ野郎!」
前王者はそう言って、やわらかスルメをかじりながら、地団駄を踏みながら帰っていった。
こうして、徳島一武道会は幕を閉じた。
果たしてあおりいか選手を脅かす猛者は現れるのか。そして、大変手間のかかる企画のわりに評判が良くなかったこともあり、そもそも第二回大会が開催されるのか。
正直、疲れきったが、また別の企画を思いついたので、気が乗ったら勝手に開催してみようと思う。以上、徳島一武道会でした(*´▽`*)