王者-23。
なまこマンさんがこよなく愛するラーメン屋さんである。
恥ずかしながら、俺はまだ一度も訪れたことがなかった。というのも、いつ通りがかっても行列が出来ており、待ったり並んだりするのが大の苦手な俺には行きづらいイメージがあったのだ。でも、Twitterやなまこマンさんのブログを読む限り、「旨そうだなあ」「いつかは行かなアカンなあ」と思っていた。
このたび、なまこマンさんが徳島県を離れてしまうということで、勝手になまこマンさんの聖地巡礼企画をこっそり実施している俺。前回は、なまこマンさんオススメのスーパー・チューオー国府店をご紹介したので、その勢いに乗り、王者-23さんに行ってみることにした。
時刻は午前10時57分。開店3分前である。
もうすでに女性2人組と、壮年がひとり店の前で並んでいた。だが、思っていたよりも行列ではない。壮年の後ろに立つ。寒風を、長身の壮年を盾にしてやり過ごす戦法だ笑 これなら寒くない。
ちなみにこのブログを開始して、今年で丸4年になるがラーメン屋さんで並ぶのは初めてのことだと思う。いや、生まれて初めての経験かもしれん笑
見ると、国道192号線を挟んだ反対側。そこには王者-23の駐車場があるんだけど、車で待機しているらしき人が店の外観を撮っているのが見えた。「俺も写り込んでいるかな? ピースとかしてもいいかな?」と思ったのはここだけの秘密だ。(俺はカメラ大好き人間である)
午前11時。
しかし、店は開く気配はない。だが、窓の奥からはせわしない、準備の音が聞こえてくる。「開店は近い。くじけるな、俺!」と自分を励ます。ふと振り返ると、さらに2組並んでいる。後ろでカップルが「何を注文するか」でイチャイチャしていた。ラーメンくらい熱々である。
そのふたりの話が何とはなしに聞こえたおかげで、「そうや、たしかここは券売機で注文するんやっけ」と思い出した。情報源は、なまこマンさんのブログだから間違いない。
ある程度、決めといたほうが後ろの人たちを待たせんでええかな……と思った時だった。
「遅くなってすみません」と大将らしき人が出てきて、のれんをかけ始めた。
王者-23の開店である。俺に、少し早い春が訪れた瞬間だった。
すぐに入店! とはならなかった
入るなり、券売機が右手側にある。みな、順番にそこで食券を購入しなければならない。だから、そこでの待ち時間もあるのだ。だから、開店と同時に入店! というわけにはいかないのだった。
先陣を切った女性2人組が熟考のすえ、発券。そして、俺を寒風から守ってくれた壮年が発券。ようやく俺の発券のターンがやってきた。
どれを頼めばいいのかわからなかったので、とりあえず壮年が頼んでいたのと同じヤツを注文した。
それを大将にお渡しするや否や、店員さんがカウンター席へ誘導してくれたので着席。
ちょうど東向きの窓際の、換気性抜群の席だった。暑がりの俺にとっては嬉しいポイントである。
ラーメンを待っている間も、みるみるうちに席が埋まっていく。なるほど。やはり聞きしに勝る人気店というわけか。そんなことを思いながら、スマホで漫画を読みながら待つ。
そういえば、スゲェ煮干しみたいな香りがするな。うどん屋さんの出汁みたいな感じがする。
やがて店内がいっぱいになったころ、ラーメンが届いた。それがこれだ!
極み 三段仕込み鬼煮干し
何だか初めて見るタイプのラーメンだ。俺が知る徳島ラーメンのそれとは、まさに一線を画す感じ。俺の冒険家スイッチが入るのがわかった。なんだろう。山に遊びに入るときと同じようなワクワク感がたまらなかった。
とりあえずレンゲをとり、スープをすすってみる。
濃い、濃い。本当に濃厚な煮干しの出汁がとろとろのスープとなっている感じだ。旨味のなかに、ほんのりとした煮干し特有の苦味があるのがアクセントかな。
そして、驚いたのが細かく切った玉ねぎが乗っかっていること。刻みネギはよく見かけるが、玉ねぎなのは本当に初めてでビックリした。でも、ラーメンに玉ねぎって合うんだね。
スープと玉ねぎに驚きながら、麺をすすってみることに。
!!??
箸で捉えた瞬間、これまでに感じたことのないコシと硬さを右手に感じた。
印象だけでいうと、博多ラーメンのそれみたいなイメージなんだけど、俺、博多ラーメン食ったことないから全然違うかもしれない笑 そして、ちょっと硬めの茹で加減なのも初体験だ。
あっ、旨い。あとこのお肉なんだろう。鴨肉みてえな感じ。あっさりしていて旨い。上品なジビエ感が出ていて、肉のとりこになった。
スープを2度、3度とすすり、完食!!
ごちそうさまでした(*´▽`*)
あと帰宅後、Twitterで公式アカウントを覗いてみたら、「本日で極み 三段仕込み鬼煮干しは終了です」「また来年」って呟いていたから、ラッキーだったのかもしれない。
ただ、惜しむらくは、もっと王者-23のベタなメニューから手を出すべきだったなと笑
いつもやったら、その店の最もオーソドックスなメニューを注文するのに、今回はいつもと違うことをしたもんで浮ついてしまったのかもしれない。
次に訪れるときには、中華そばを注文しようと思う。
が、もしかすると、王者-23の提供するオリジナリティあふれる限定メニューにまた気を取られて注文してしまうかもしれない。
でも、旨かった。あらためて、ごちそうさまでした!
このお店に関することなら、なまこマンさんのブログがこの世で最も詳しいと思うので気になる方は是非ごらんください。
それでは、したらなー!