そして、お膳メニューをいただきながらビールをちびちび。まったりとした時間を美味しく堪能していると、
女将さんが「ハンバーグ」とそいつにかける「卵黄」を持ってきてくれた。
つくね式でいただくようだ。何でも阿波尾鶏を使用していて弾力がすごい。箸に握力を乗せて切ろうとするが、なかなか上手く切れない。仕方なくかじりとる。めちゃくちゃ旨い!
ビールを飲み干しながら、次のメニューを待つ。
次に持ってきてくれたのは「土鍋で炊いた雑穀米」と「山盛り天ぷら」だ。
たまらなくなり、地酒「司菊 きらい辛口(小)」を注文。
雑穀米の茶碗に手を伸ばす。知人が雑穀協会のホープとして活躍しているのを思い出し、いただく。旨い! はだか麦やヤツマタ、もち麦?などが入った土鍋ご飯旨い。ちょっとプチプチするのが心地よい。
地酒がやってきたタイミングで天ぷらスタート。
地酒vs天ぷら
天ぷらは「大葉」「さつまいも」「えび」「舞茸」と言ったラインナップで、どれもこれも絶妙な揚げ加減でサックサクだ。めんつゆでいってもいいし、塩をかけて繊細に楽しむのもいい。
そして、天ぷらのお供はコイツだ。
ごっつい辛口 きらい
これは地元美馬の「司菊酒造」の日本酒で、ごっつい辛口らしい。が、
個人的には「そんなにごっつい(凄い)辛口というほど辛口ではなく、むしろ口当たりはよくて呑みやすい印象」を受けた笑 ちょっとフルーティで美味しい日本酒。少しでもツンとすると日本酒飲めなくなる俺が思うんだから間違いない。ただ旨い! てんぷらとの相性抜群である。
「ひゃっほーい」と陽気にてんぷらを食べていると、奥から女将さんが、
今度は「茶碗蒸し」を持ってきてくれた。
もう師走が真後ろまで迫ってきていたこの日は、常軌を逸するほどの暑がりをもってしても「寒い」と身を震わせるほどの寒さ。そこにきての茶碗蒸しは、嬉しかった。
何より、茶碗蒸しは大好きな食べ物のひとつである。気分が高揚しないわけがなかった。
目の前に茶碗蒸しを出しながら、女将さんが説明してくれた。「貞光は銀杏多い」「阿波尾鶏を使っている」「舞茸が入ってる」だったかな。(このあたりから、ほんのり酔いがまわりはじめていて少しぼんやりしているから間違ってたら土下座)
温かな茶碗蒸しをミニレンゲですくって、少し冷ましながら口へ運ぶ。温かい出汁が五臓六腑に染み渡っていく。胃袋の形がわかるくらいホカホカになっていくのがわかった。
そして、食べながら驚いたのが銀杏だった。
俺の知ってる銀杏の食感よりも、少しもちもち具合が強く、もにゅもにゅしており、更にクセがないのだ。ホクホク系ではなく、もにゅもにゅ系なのだ。ただ食べ物の説明を俺にさせるのは時間の無駄なので、興味がわいた人は現物を食べてくれ。(もしくは俺になりきって想像力を働かせてくれ)
茶碗蒸しを平らげ、地酒・きらい(喜来)を飲み干したころ、コース料理ラストの一品がやってきた。