弟マーが高校生のときにドハマりして、通い詰めていたラーメン屋さんが徳島市にある。
万平というお店で、俺も10年以上前に1度食べに行ったことがあるはずだった。
とはいえ年月が経ちすぎていて味はおろか内装の感じさえ記憶がない。それに週刊トクシマを始めるよりもずっと前だったので、ちょっくら訪れてみることにした。
店の前は何十億回と通り過ぎているので、外観には馴染みがあるな。倉庫みたいで格好いい。
中華そば 万平
この看板って独特な形しているけど、何をかたどったものなんだろう。オーストラリアにも見えるし、何なら四国にも見えるし、おおぶりな落ち葉にも見えるし、キャベツのシルエットにも見える。
何かヒントでもないかと、「徳島ラーメン超本」をめくってみたが、なんと万平は未掲載。(食べログなんかをチェックしてみたところ、あまりメディアに顔を出さないお店らしい)
謎は解決しないままだが、入店!
出入口付近の、最も冷房で冷やされた風がガンガン当たる席に座る。
洒落たレンガ模様の壁紙や、幾何学模様っぽい花柄の壁紙など随所にこだわりが垣間見える。
でも、俺はまったく見覚えがなかった。本当に訪れたことがあるのかさえ自信がなくなっていった。
とりあえず壁に貼られて並ぶメニューを眺めて、注文。(万平には各テーブルにメニューは置いていない)
何気なく本棚を見ると、ドラゴンボール完全版が並んでいた。
ふと高校時代に記憶がトリップ。
(そういやクラスメイトだったFくんが、友達に借りたドラゴンボール完全版を先輩にジャイアンされて困っていたなあ。元気かなあ、Fくん。風の噂では船大工になった後、ホストに転身して、8股かけたのがバレて駅前で土下座していたって聞いたけど……。元気だと良いなあ)
万平と全然関係ないことを考えているうちに、ラーメンがやってきた。
中華そば 大
完全に撮り忘れたけど、まあまあ大きな器でやってきた。
デフォルトのトッピングは、
チャーシュー、細めのモヤシ、刻みネギ、柔らかめメンマというラインナップ。なかなかの顔ぶれである。派手さはないかもしれないが、技巧派が揃っている。
麺は細すぎない太くない感じで、スープは、醤油ベースの豚骨とか鶏ガラとかの感じで、なおかつ甘辛い。呑み込むときに、ほのかにニンニクのような風味を感じたのは気のせいだろうか。なんだろう。
このスープ、おかずになるスープである。
個人的には、この細めのモヤシは好み。太いのも食べ応えがあるが、細いながらも良い歯ごたえがあって瑞々しい。
チャーシューは柔らかであるが、比較的あっさりとした印象。おそらくスープとのバランスを考えているのだと推測する。
ふ~ごちそうさまでした! 量は「もうちょい欲しいかな」くらいの腹八分目な印象。「最近は小麦が上がってるからかしら」と思いつつ、最近太り気味というか、完全に太っているので丁度良かった。
さて、ラーメンを食し、俺の記憶は蘇ったかというと、まったく思い出さなかった。むしろ、初めて訪れて、初めていただいた、新鮮な感覚でお店を出たよ。
本当に来たことがあるのだろうか。
それではまた、したらな~。