一昨日くらいだったかなあ。ケースがスライムをかたどったロート ジー(Z!)コンタクトが発売された。
そういうものに鈍感な俺とは対照的に敏感な弟は、すぐさまそれを買ってきた。「2個買ってきたから1個やるよ。慢性的に流行遅れの兄よ」ってな具合に。
ちょうだいしたヤツを開けてみるとなかなか可愛いスライムがお目見え。
鮮やかな青色のケースに一目惚れした。
スライムまんの話
スライムを眺めていて思い出したのが、スライムまん。
たしか6,7年前にファミリーマートで販売されていたんだ。ファミマにはしょっちゅう行ってたので、見つけたら買ってみようと思っていたんだけど、これがすぐに売り切れてなかなか買えなかったんだね。いかに慢性的に流行遅れの俺といえども、一度火がつくと意地でも止まらなくなる性質を持っているわけだ。さほど欲しいわけでもなかったが、「このやろう。スライムまんを喰らってやらい!」と燃えに燃えた。
そして、念願かなう日が訪れたのである。
その日、俺は午前中の授業を受けたあと、歯医者さんに行った。親知らずを引っこ抜く手術の日だったのだ。
泣きもせず、わめきもせず抜歯に耐え抜いた俺は涙目で歯医者さんを後にし、自分へのご褒美を買うべくファミマへと入った。
すると、通いつめても買えなかったスライムまんが「これでもか!」というくらいギュウギュウ詰めになって売られていたのである。
「わーやったーやったーわーヽ(`▽´)/」と自動ドアの前で大騒ぎしてから小走りでレジへと向かい、無事スライムまんを入手することが出来た。
ホカホカのスライムまんを抱えるようにして持ち、家に戻った。
そして、周囲に天敵がいないのを確認してから写メを撮り、念願のスライムまんに食らいついたのである。
ところが――。
味がしない……?
無味無味無味無味無味……。
それだけじゃない。食べている感覚もあやふやだ。。。
何故だ!?
しばらく考え込んだ俺は、気づいてしまった。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!
抜歯するのに思い切り麻酔をぶち込んでいたことをすっかり忘れてしまっていたのである。。。
せっかく手に入れたスライムまんも味がしない。これ以降、何度かスライムまんが売られているのを見かけたが何となく買わずに過ごした。
そんな馬鹿げた思い出を、ふと目薬をさしながら思い出したので記事を書いてみた。