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降水確率90%を乗り越えて「ぼくなつ」ロケ地に行った話【リライト記事】

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※この記事は昨年4月25日に公開した記事をリライトして再アップしたものです※

そうだ、「ぼくなつロケ地」の巡礼にいこう。

「ぼくのなつやすみ」というゲームがある。

プレイヤーは小学生の「ぼく」くんとなって、大自然の中で夏休みを思い切り満喫するというゲームだ。俺はこのシリーズをすべてプレイしているんだけど、中でも「2」が大好きでもう何周プレイしたかわからないほど遊んでいる。

何度目かのクリアを迎えたとき、ふと「このゲームの舞台って実在する地域がモデルなんだよなあ」と思った。

 

すぐにGoogleで検索をかけたところ、俺の大好きな「ぼくなつ2」の舞台のモデルとなったのは静岡県伊東市富戸あたりだとわかった。

そこまでわかれば行くしかないなと思った俺は、お盆休みを利用して弟を引き連れ「ぼくなつロケ地巡礼」に出かけることを決意した。

 

さっそく大阪までの高速バスを手配し、新大阪駅から静岡県までの新幹線のチケットをおさえた。

 

そして、伊東市の観光協会に直接電話をかけて「どこか良い民宿はありませんか?」と訊ねてみた。どこに宿をとっていいか迷ったときは、すぐに地元の観光協会に電話をすれば条件にあった宿を紹介してくれるのでオススメだ。

 

すると、「おきひがし荘」という民宿を紹介してくれた。一泊一人6000円という低価格。即決。早速教えてもらった番号に電話をかけ予約を入れた。

 

これであとは向かうだけだ。楽勝、楽勝となったのだが……。

 

まさかの降水確率90%

 

すべての準備を終えたのが出発1週間前。あとは毎日天気予報を気にしながら、お盆休みまでの仕事を片付けるくらいしかやることはない。

 

しかし、天気予報によると俺たちが出向く日はあいにくの雨。降水確率90%という絶望的な数字が予報されていた。夏といえば台風の季節でもある。だから、タイミング悪く天気が大きく崩れる可能性もあるかもなと予想していた。

 

でも、「ぼくなつ」のロケ地に行くんだから夏に行かないと意味がない。ここだけは絶対の絶対に譲れないこだわりだった。

 

その日から俺は大量のてるてる坊主を作って、出発の日に備えることにした。当時23歳の男がするような作業ではないが、何もせずに予報通り雨なんて降ったら後悔すると思ったので恥も外聞もなかった。

 

そんな兄の背中を見つめる弟の目は明らかにドン引きしており、口には出さないものの「何をやってんだ」と呆れていた。

 

だが、当日、弟は兄の執念と圧倒的な晴れ男ぶりを目のあたりにすることになる。

 

てるてる坊主を信じる23歳、静岡県上陸!

俺と弟は順調に静岡県に上陸。

 

高速バス内でも、新幹線内でもずっと窓の外の曇り空を睨んで「晴れろ、晴れろ、晴れろ」と念じまくっていた。

 

大量のてるてる坊主とその執念がお天道さんに通じたのか、富戸に到着する頃には雲ひとつない快晴になっていた。

 

結局、俺らが静岡県にいる間は快晴が続き、俺は思い切り「ぼくなつ」ロケ地めぐりを満喫することが出来たのである。

 

スコールが後を追ってくる!

 

ロケ地を「これでもか!」ってくらいに巡って写真を撮りまくって、民宿で美味しい料理と美味しいお茶、そして温泉を満喫した俺たちは名残を惜しみながら富戸をあとにした。すると、だんだんと雲行きが怪しくなってきた。

 

あわてて富戸駅に飛び込み、電車に乗り込む。電車が動き出すと同時にスコールのような大雨が降り始めたのである。

 

電車移動→新幹線移動→高速バス移動→車移動と乗り換えに次ぐ乗り換えを繰り返さないと自宅へは帰ることが出来ない。たくさんの荷物を抱えた旅行では傘をさすのも億劫で、「傘をささないといけないかもしれない」と思うと気が滅入った。

 

結局、帰りの移動中も終始「晴れろ、晴れろ、晴れろ」と念じるはめになった。

 

だが、その甲斐あってか雨は俺らが通り過ぎるのを待っていたかのように、後から後から降るばかり。

 

俺らはとうとう一度も傘をさすことなく自宅まで返ってくることが出来たのである。

 

 

 

まとめ

こうして俺と弟はラッキーの連続で何とか雨を浴びることなく、最高の状態の「ぼくなつ」ロケ地をめぐることが出来たのである。

 

この旅で学んだことは「バカみたいに信じて念じてみれば案外叶うものである」ということだ。

 

ちなみにこのロケ地巡りは今から6年前の話になる。今度はひとりでどっか面白そうなところに行ってみようかなと考え中。

 

 

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