少し地元のことにも触れておこうと、鴨島駅前をぶらついてきた。
鴨島駅へと続く一本道は商店街の形をなしている。
でも、今は多くの店が潰れてしまって、しょんぼり商店街である。
さらに言うなら、俺の家からは遠く、とりたてて思い出深い場所というわけでもない。
この通りでは、「五九郎まつり」というそこそこ古い歴史を持つ祭りが毎年行われているが、30年生きてきて2回くらいしか参加したことがない。
ただ、最近になって「五九郎さん」が実在する人物であり、曾我廼家五九郎という名前で活躍した喜劇役者だったことを知った。
大正時代、「浅草の喜劇王」と呼ばれた男らしい。
浅草といえば、大好きなビートたけしが修行した聖地だ。
その地で喜劇王の異名をとった男が、同郷の先輩だったとは驚きだ。
そんな男に縁あるところを巡ってみようと、朝5時半ごろからうろちょろうろちょろ。