思ひ出懐古録

心霊スポットに出かけて、犬に食べられた話 

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ある時、高校時代の友達ふたりと、地元の有名な心霊スポットを調べるってのをやったことがある。

まあ、怪談聴くのは大好きだけど、幽霊なんかみたことないし、霊感なんか微塵もないから、とくに何にも変な体験をすることなく調査は終了したんだ。

 

謎の白い仔犬との出会い

帰りの道中、気まぐれで寄った神社の境内で、白い仔犬と出会った。やたら人懐っこい。
可愛かったので、しばらく一緒に遊んでたんだけど、一瞬目を放した隙に姿が見えなくなった。

 

今思うと、3人が同時に目を放すなんて変なんだけど、とにかく仔犬は突然どこかへ行ってしまったのだ。

 

10分くらい探しながらも、なかば諦めて駐車場に向かってると、首輪が落ちていた。あの仔犬がしてたのによく似ている。

 

「これ、さっきクルマ降りたときあったか?」

 

首輪を拾って、友達ふたりを振り返ったけど、「いや、さっきはなかったよ」「うん、なかった、なかった」。

 

結局、仔犬は見つからないまま。後ろ髪ひかれながらも俺たちは神社をあとにした。

 

このとき俺は、このあと自分に降りかかる不幸にちっとも気がついていなかった――。

 

俺、大きな白い犬に食べられる

 

とりあえず、飯でも食おうと魚料理の旨い店に入った。
  すると、さっきの仔犬をそのままでかくしたような白い犬が店先に繋がれていた。小屋もあるから、どうやら店で飼われてる犬のようだ。

 

さっきの仔犬のこともあって、その犬を気にしながらも、焼き魚定食を食った。腹一杯になり、会計を済ませた俺たちは、何気なく繋がれた犬に近づいた。

さっきの仔犬と同じように、店の犬もかなり人懐っこい。
  友達が、「おう、犬と写真撮ろうぜ」と言い出したので、ぱしゃりとデジカメで撮ってやった。

 

「次は俺が撮ってやるよ」と言うから、俺も調子に乗って、しゃがんで犬の首に腕を回してポーズでも取ろうとした。

 

ところが、犬は何を思ったのか突然俺の腕に噛みついたのだ。

腕に噛みついた後、そのまま首に噛みついてきた。

 

驚いたが、甘噛みだったので傷になるほどでもなかった。

 

「な、なんだ。いきなり」

目を丸くして言う俺。デジカメ持って笑う友達。すると、もうひとりの友達が「おい、これ見てみろよ」と小屋を指差した。

 

 

犬小屋の貼り紙

「なんだよ」と指差した先を見ると、小屋に1枚の貼り紙があった。

 

この犬は噛みます。気を付けてください。

 

バカヤロウ!
そう言うことは、もっとわかりやすく目立つように書いとけ!

 

友達も俺が犬に噛まれてるのに、何を悠長にシャッター押してるんだか。

 

でも、意外と評判は悪くない写真で、俺自身もかなり気に入ってる。(その翌年の年賀状に使用したくらいだ)

 

そんな犬にまつわる不思議で、ちょっと愉快な思い出。

今年でちょうど10年経つので、備忘録がてらに記事にしてみた。

 

後日談

友達の家で稲川淳二の動画を観ていたら、たまたま俺らが訪れた心霊スポットに来ていてテンションが上がった。

 

だが、稲川淳二が、俺が腰掛けてたトコを指差して「ここ、ここに気配を感じる」的なことを言ってて時間差で怖くなった記憶があるね。

 

ちなみに仔犬に関しては謎のままだ。

 

 

元気にしてるといいんだけどな。

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