霊感なんて全然ないんだけど、怪談話が大好きで、この数年いろんなのを聞いてきた。
とくに本職はお笑い芸人さんが語る怪談は、話も巧みで本来の「笑わせる」ための話芸とは違った魅力で楽しく、聴いていて飽きることがないね。
でも、数十、数百と聴き続けていると、まれに「ん? これは……」という特殊な輝きを感じさせる怪談が現れるんだな。「これは、ちゃんと怖いほうにオチつくのだろうか?」と聴いていて、途中ぐらいから不安になってくる話があるんだ。
大抵、途中に大きな違和感を覚えた話ってのは、結局おかしくて笑ってしまうんだけど、今回はタイトルどおり、「思わず笑った怪談話」の紹介をしよう。