BBゴローの思わず笑ってしまった怪談話
あと、稲川淳二のモノマネやってるBBゴローの、「若頭の女に手を出して、山で埋められそうになる話」は序盤から、「ん? これは……」なオーラ全開の面白い話だったよ。
いきなり、BBゴローがアウトレイジな人たちに捕まって、トランクに入れられるところから話がはじまるし、捕まった本人は「野良犬はいるのかな。野良犬いたらいやだな、怖いな」とちょっとずれた心配をしているし。
結局、北方謙三のハードボイルド小説をパクった、少し粋な言い回しで若頭を説得して助かるんだけど、「なんだ、この話は!」と思って笑ってしまった。
怖い話ではあるんだけど、少なくとも怪談話ではない話ね。
ちなみに俺は、怪談話も大好きなんだけど、笑える話も大好きなので、こういう「怪談話を待って構えてるところに、突然放り込まれてくる笑える話」はびっくりしすぎてゲラゲラ笑ってしまう。
本来なら「こっちは怖い話を待ってんだ! ふざけんじゃねえ、バカヤロー」って思っても仕方ないくらいなんだろうけど、ようは楽しめたら良いから満足しちゃうよね。
怪談にせよ、笑える話にせよ、結局はエンターテイメントだもんな。
そんな根源的なことに気づかせてくれた2つの話を紹介した。以上!