木下マイスター東京VS T.T彩たまを観てきた
昨年2018年。Tリーグなる、卓球のリーグが開幕した。男子チームは全部で4チーム。東京の木下マイスター東京、埼玉のT.T彩たま、岡山の岡山リベッツ、沖縄の琉球アスティーダだ。
なかでも木下マイスターズは、あの水谷隼選手や張本選手も所属するチームだ。そのスター軍団が徳島にやってきて試合をするとなった。
そのため、会場は圧倒的に木下マイスターズの応援で埋め尽くされていた。
だけど、水谷・張本両選手は欠場。いささかのトーンダウンは否めない会場、アミノバリューホール。
でもね、ふたりのスターが欠場したおかげで「卓球界には他にもスゲー選手がいるんだ」と改めて知ることが出来た。
今回はそんなレポートである。
2019年9月7日 午後2時半
中学野球を満喫した俺は、本日のメインであるプロ卓球(Tリーグ)の会場(アミノバリューホール)へ向かった。
すると、すでに並んでいる人たちがいた。「ふむ、ならば俺も並んでみるか」と列に並んだ。出入り口が2階のため、伸びた列が階段に続いているのが、階段イップスな俺には厄介だった。
でも、そこに1人の救世主が現れた。前に並んでいたマダムだ。話しかけてくれたことがきっかけで、意気投合。スポーツや教育の話や社会の話、家庭の話などをして気を紛らわすことができたのだ。
マダム、その説はありがとうございました(*`・ω・)ゞ
約1時間半くらい会話していただき、非常に助かりました。
午後3時半 開場
チケットはエリア指定という、「ここからここまでのエリア内なら自由に座って良いっすよ」な席だった。
何気なく買ったチケットだったが、まさかこんな近くだと思わず驚いた。こんなの選手目の前にいまくりじゃね?
何故か一番前の列がガラガラだったので、卓球台の真正面くらいの位置に座った。それから試合開始までの1時間半、貰ったパンフレットをみたりしながら過ごした。
また、両チームの選手たちが交互に練習するのを「すげー」と眺めたり、写真撮ったりして楽しんだ。
ちなみに卓球(Tリーグ)では試合中の写真や動画撮影は一切禁じられている。なので、試合前や試合後にたっぷり写真を撮るしかないのだ。
なかなか良い席だったらしく、俺は座ったまま両チームの選手の練習を眺めまくった。
5時ちょっと前くらいに、髭のおじさんが来て前説みたいのをはじめた。拍手を使った応援の仕方を皆で練習するというもので、せっかくなので俺も楽しく参加した。
そして、改めて選手入場。
T.T彩たまのスタメン選手たちが、目の前のベンチに。。。これは近い。。。大股で近付いたら3、4歩でベンチ入りしてしまうくらい近い。
そして、試合開始。
第1マッチ
丹羽孝希選手・大島祐哉選手VS岸上聖也選手・高見真己選手
2対0で木下マイスター東京が勝利。
第2マッチ
侯 英超選手VS松山祐季選手
3対0で木下マイスター東京が勝利。
第3マッチ
丹羽孝希選手VS松平健太選手
2対3でT.T彩たまが勝利。
第4マッチ
田添響選手VS高見真己選手
3対1で木下マイスター東京が勝利。
T.T彩たま応援席に座っていた身としては、やっぱりこの日唯一木下マイスター東京に勝利した第3マッチが熱かった。シンプルにカードとしても魅力的だったしね。
ふたりとも世界ランキングベスト10入り経験のある猛者同士ということもあり、試合内容も超接戦だった。
第5ゲームまでもつれこむなど、ハードな戦いだった。
とくに第3ゲームに関しては、11対10で丹羽選手に取られた悔しい結果に。それを引きずることなく、見事に切り替え粘って第4、第5を連取して見事な勝利をあげた。
試合振り返りメモ
正直プロ卓球の凄さを目の当たりにして、「やっぱりプロってのはすげーんだな」と当たり前すぎることに改めて気付けた。
あと公式な卓球を観たことがなくて、「へえ、そうやってたんや」と思ったのが、ダブルスだとサーブ打つ側の選手がテーブルの下とかでサイン出してるのが見えたときね。
応援席の関係でそれが良く見えたんだけど、何だかマジックの種あかしを見てるような不思議な気持ちになった。
それから、ベタなんだろうけどラリーの応酬が一番盛り上がってたな。よく目が追いつくなあと羨望の眼差しだった。
とくに松平健太選手、凄かった。壮絶なラリーの応酬があったんだけど、最後は相手に背を向けるような状態で決めたからね。テニスの王子様の天才・不二的な決まり具合だった。
「どこで球を見てたの!?」みたいなどよめきと歓声が凄かった。
また試合終了後、野球の試合よろしく勝利者インタビューがあったんだけど、木下マイスター東京応援席側に向いての催しみたくなったので、こちらからは全然見えないんだな笑
ただ、負けたチームの選手がどうしているのかがよく見えて新鮮だった。
負けた T.T彩たまの選手は悔しそうにベンチにいて、その奥には勝利者インタビューを行いつつ大歓声を受ける木下マイスター東京の選手たち。
この勝者と敗者のコントラストは、ある意味でスポーツ観戦の醍醐味というか締めくくりに相応しい厳しさであるように思えた。
東京ばな奈をもらう
試合終了後、T.T彩たまの監督がこっち振り返って「これ、欲しい人!」と東京ばな奈が入った箱を差し出した。(東京ばな奈がスポンサーになってて、全部食べきれないほど沢山あったからこその配慮だろう)
東京ばな奈は大好きなので手をあげると、松平選手がわざわざ手渡しでくれた。ちなみにこれがその東京ばな奈ね笑
松平選手、そして、監督さん、ごちそうさまでしたm(_ _)m
帰り際になると、サインを求める人たちに囲まれる選手たち。俺も行こうかと思ったけど、「俺は東京ばな奈貰ったから、サインのチャンスは他の熱心なファンにまわそう」と開場を後にした。(実は後ろの席の少年が「松平選手に憧れてる」的な話をしていたのを思い出したのだ。)
卓球観戦と応援について
今まで生で観戦してきたのは、野球やサッカー、プロレスなど比較的自由に騒ぎながら応援出来る競技ばかりだった。
だが、卓球はやたらに騒ぐような応援は御法度な空気がある。だから、拍手するのにも気を遣うふしがあった。
試合前にわざわざ会場全体を巻き込んでおこなった拍手を使った応援の練習だが、結局その練習が実を結ぶことなく、試合が終わっていった。(あれは応援の練習ってわけでもなかったんかな?)
応援していい場面と、いけない場面を冷静に見極めながらの観戦だったために、なかなか精神力を要するものだった笑
だが、それだけにスゲープレーが出たときに会場全体が揺れる感じで歓声が上がる瞬間の爆発力は、他の競技の応援とは一味違う気持ちよさがあったな。
そして、空腹。。。
さて、生まれて初めてのプロによるガチ卓球を満喫した俺はホクホク状態で駐車場へ向かった。
夜のスタジアムも良いもんやなあ、なんて眺めていたら、ふと空腹を覚えた。
無理もない。最後に食事をしたのは8時間ほど前にラーメンを一杯食べただけなのだ。
なので帰りにラーメン屋さんに寄って帰ることに決めた。
……が、次の記事へ続く。