ちょっと撮り鉄さんごっこしようと思いながら駆けていく。
この歩道橋みたいなのの上から、汽車が見下ろせるのだ。(くどいようだが、徳島には電車はなく、電車そっくりな汽車が走っている)
線路は続くよ、どこまでも。
俺さ、撮り鉄さんじゃないけど、撮り鉄さんたちが撮り鉄になった理由はわかる。乗り物にせよ、線路にせよ、それらが馴染む景色にしろ、めちゃくちゃ画になるもんな。
「撮りたい」と思わせる魅力があるもんな。(俺に一眼レフを扱える撮影技術があれば、いい写真が撮れたであろうに。。。悔しいねえ)
本職(撮り鉄さん)風のダンディズム全開の人がすれ違いざまに微笑みながら会釈してくれた。「駆け出し撮り鉄くん、頑張りたまえ」という意味だと解釈し、「違うけど、ハイ!」という意味を込めて笑顔で会釈。
撮り鉄さんごっこを一瞬だけ満喫した俺は、また徳島城近辺に戻った。
時刻は9時半を少しまわったところだった。博物館が開いている時間だ。行ってみよう! やってみよう!