吉野川市には江川の湧水(ゆうすい)ってのがあるんだけどご存知だろうか。
1954年の段階で徳島県から天然記念物に指定され、1985年には全国名水百選にも選ばれた徳島県屈指の水である。
そんな江川の湧水、何より特徴的なのが「水温が冬は温かく(20度)、夏は冷たい(10度)」という不思議なところだ。
なぜそんな異常現象が起こるのかに関しては、2つほど説があるみたいだが、実際のところは不明で謎のままらしい
(1)1916年(大正5年)から1918年(大正7年)にかけて江川の上流に堤防がつくられその結果、江川は吉野川本流から分離され、吉野川右岸の湧き水となったためという説です。
(2)1955年(昭和30年)代の地下水の調査によると江川の水は、川島町城山付近から本流と分離して地下水となり、夏の温かい水・冬の冷たい水が、砂利層を温めたり冷やしたりしながらゆっくり流れ、半年がかりで江川付近に到達するという説であり、いまだに定説はありません。
全国名水百選 江川湧水源 看板より
わからないことはさておき、このあたり一帯はちょっとした公園っぽくなっていて、なかなか癒される。小さな小川にタンポポが咲きまくり。わかりやすく春っぽさが炸裂していた。
屋根のある休憩所もあるし、小道を挟んだ反対側にはいやしの舎というトイレと屋根付きの休憩所が一体化したような建物がある。(何故か「1泊までは良しとする!」的なことを書いた貼り紙がある)
それから草むらに隠れるようにして、水を汲み上げる手押しポンプを発見。
試しに使ってみると、まあまあ冷たい水が出てきた。
ちなみにこの江川の湧水は、結構前に紹介した鴨島江川公園のわりと近くにある。
ちょっと今度来るときは多少雨が降ったあとくらいのタイミングにしようかな。
これじゃせっかくの名水がかたなしだ。