地元民が「バイパス」と呼んでいる県道30号線沿いにある「立春軒」というラーメン屋さんに行ってきた。その店は朝の10時からやっていて、俺は開店から10分後くらいに入店したんだけど、もうすでにカウンター2席くらいしか空いてなかった。
自分のことは棚に上げて、「みんな、すごい時間にラーメン食いに来てんだなあ」と思いながら着席。
店は大将ひとりで切り盛りしているので、めちゃくちゃ大変そうだ。
注文するタイミングが難しい。大縄跳びに入るのが苦手な子のように、「今か? 今なのか?」なんてタイミングをはかっているうちに、大将が「何にしましょう」と聞いてきてくれた。
中華そば 肉入りの大を注文した。
大将はうなずくと、ラーメンを作り始めた。忙しすぎて伝票を書く暇もないようだ。
そんな店の事情を知っている常連客らしき人たちは、ラーメンを食べ終わると自主的に空になったどんぶりを大将のもとへと運んだり、常備されているティッシュを使ってテーブルを拭いたりしている。当然、水もセルフサービスである。