プルトップの変遷の歴史
俺には記憶がないんだけど、今と昔では缶飲料の飲み口の構造が違ったんだって。
それがどういう理由で変わっていったのかを教えていただいたので、まずそこをまとめてみる。
缶切りを用いずに缶の栓を開けられる構造のことを、「イージーオープンエンド(EOE)」と言うらしい。
また、缶ジュースなど缶の一部(主に飲み口など)だけを開けられるようにしたものを「パーシャルオープンエンド(POE)」というんだって。(ちなみに缶詰のように蓋全体がパカァッと取れるように開くものを「フルオープンエンド(FOE)」と言うらしい)
そんで、そのパーシャルオープンエンドにも種類があって、
昔はいわゆるプルタブ式って言って、開ける時にタブが本体から切り離される ような仕組みだったんだって。飲み口を開けるために、飲み口部分だけ缶詰の蓋を開けるみたいな手法だったってイメージすればいいのかなあ。
でも、そのプルタブ式には大きな問題があった。
プルタブ式が抱えた大問題とは
その切り離されたタブ(指輪のような輪っかのついた小さな缶詰の蓋みたいなの?)をポイ捨てする人たちが多くいて、それを動物が飲み込んだりして環境に大きな問題を及ぼすことがわかったんだね。
だから、缶飲料のメーカーが考えたんだろうなあ。
それできっと誰かが気づいたというか、発見したんだろう。
「だったら切り離せないようにすればいいじゃない!」って。
そこで誕生したのが、ステイオンタブ式という新たな手法。
ステイオンタブとは……
缶蓋にスコア(切欠き)が入れられ、リベットでその上部にタブを取り付けた構造となっており、タブを引っ張ることでスコア部分の金属片が押し込まれて開口する。ステイオンタブ式では開口の際にもタブは本体に残ったままで切り離されない。
Wikipedia
つまり現在俺たちが普段飲んでる缶飲料を開ける時に使ってるスタイルだね。(もっとわかりやすいのは、この項目の最初に貼ってある画像を見ること)
こういう歴史を経て、今のスタイルに落ち着いたなんて本当に知らなくて驚いた。
まとめ
本当に何の気なく写メった空き缶。
まさかそれらがこんなにたくさんのことを教えてくれることになるとは、山の中をヘトヘトになって歩いていた当時の俺は想像してなかった。
空き缶が教えてくれたこと。
「人の繋がり、モノの歴史は想像している以上に奥深く素晴らしく面白いものだ」ということだ。
それから、さっき教えていただいたばっかりの「 首都圏にしか売ってなかった初期のマックスコーヒーの缶 」っていうのを一度どこかでお目にかかってみたいものだと思う。どんなのだろう……。
ただ最後にひとつ言わせて欲しい。
ポイ捨て、ダメ絶対!! ポイ捨てはダメよ。マジで。