なみなみ、熱々のスープ。。。
これは危険だと本能が俺に訴えかけてきた。
これまでの経験上、こういう見た感じの「あっさり醤油っぽいのかな?」的なスープの熱々さ具合は加減を知らない破壊力を持っていることが多かったのだ。
何度も口のなかを火傷してきた経験から、本能が俺に「気を付けろ」と警鐘をならしてきたというわけだ。
だが、俺だって伊達にラーメンを食べてきていない自負がある。現にこうして過去の経験から学習しているではないか。こうして本能レベルで直感が働いて警鐘をならしているではないか。
心のなかで俺は自分の本能に向かってこう言った。
「人は成長し、進化する生き物ぞ。侮るな、俺を! なに、心配はいらん。今から人が進化していく生物である証明をして……ぎゃあああちちちちぃ!」