とにかくガンガン焼いてみる。
すると、みるみるうちに脂がドバドバ出てきて、ミニプレートが脂の海と化した。同時に揚げ物みたくなり、パチパチと脂が跳ねはじめ、半裸の俺に襲いかかるのだった。(自室ではこの季節、常に半裸である!)
「ふん、これぞ焼肉の醍醐味よ。この熱さも含めて焼肉じゃい。なあ、そうだろ?」と独り言をいいながら、構わず焼きまくる。
両面をしっかり焼きまくり、こんがり焼き上がったところでかぶりついてみる。少し焼きすぎて固くなってしまっているかと思いきや、これがまあ柔らかい。食べごろの焼き加減だった。
脂もほんのり甘くてね、実に旨い! 旨いったら旨い!
これがねるねるねるねのCMなら、軽快な音楽と共に俺の背後が明るく激しく点滅していたことだろう。