そこから端を発して話が盛り上がった。
長距離運転手をされていた話。
オート三輪乗り回していた話。
まだニッサンの車などがなかった話。
絶対土地勘があって迷わない話。
地元小学校(俺の母校)が、個人の寄付で建てられた話。
海ほたるまで奥さんとドライブした話。
万歩計機能重視で800万画素を捨てた話。
風穴の話。
めちゃくちゃ面白くて、「人に歴史あり」を実感するようなお話を聞かせていただけた。
「ちなみにお父さん、おいくつなんすか?」
「ワシ? 何歳に見えるで?」
「えー? ちょっと待って……マジ当てる……70ちょい!」
「あはは! もう90近いでわだ」
「ウソー、ホンマですか? 俺を担いでないっすか?」
「ほんな、嘘つくかいだ」