午前8時 サトウキビ収穫作業スタート
事前に取材許可を得ていた俺は、意気揚々と作業開始15分前に現地入り。そこで「本日はNHKの取材がありますので、顔出しNGの方は~」みたいな話を聞いて、内心ガッツポーズする俺笑
目立ちたがり屋の引っ込み思案の血が騒いだのである。
そうこうしているうちに製糖所から歩いて2分くらいのところにあるサトウキビ畑には、この日助っ人に現れた精鋭たちが10人前後わらわらと集まり始めていた。
俺は自前の100均手袋を装備し、借りた鎌を持ってヤル気満々で「刈って刈って刈りまくるぞ!」と思っていたのだが、この日の主な仕事は後機械で脱葉したサトウキビを拾って、余計なものがついてたら引っぺがして、長さを揃えながらひたすら集め束ねていくというものだった。(なので、結局鎌をふるうことは一度もなかった笑)
この日集まったのは、老若男女様々で自己紹介等も特になかったので、誰が誰だかわからなかった。だけど、名前も知らない誰かにいろいろ教わりながら作業を進めていくのも面白かった。
ちなみに2,3つのチームに分かれて、それぞれ作業に取り掛かる感じのシステムだった。
ご存じの方もいるかもしれないが、俺は生活に支障が出るレベルの不器用人間だ。
集めて揃えたサトウキビを上手く束ねることが困難で、ビニールひもで括ってみるも他の人と比べてどうしても緩くなってしまうのだ。見かねたおじさんたちが、三者三様の、それぞれオススメの括り方を教えてくれたので、それらを片っ端から試してしっくりいく方法を選んでやってみることに。
すると、なんとピシッときつく縛れるようになったのだった。
10時のおやつ休憩中だったか、NHKの方がやってきた。手持無沙汰っぽかったので声をかけ、話をしながら「徳嶋ダイスケ」の名刺をお渡しする。すると律儀にも名刺返しをいただいた。
休憩でお菓子やお茶をいただいた後、十分に英気を養った我々はふたたびサトウキビ畑という戦場に向かった。そして、作業の続きをしていると……。