阿波銘菓とくれば、無意識的に金長まんじゅうと繋がってしまうのは徳島県民のサガというもの。
むろん徳島には金長まんじゅう以外にも銘菓はたくさんあるが、まあ徳島県を代表するお菓子であることに誰も異論はあるまい。
そんな金長まんじゅうには、季節限定の種類がいくつかあって、まだ未食だった春限定のが手にはいったのでレビューをしておくとしよう。
そんな春限定の金長まんじゅう、それは……、
春限定の桜金長まんじゅう
読者の9割くらいが「あご勇さんの相方みたいな名前だな」と思ったことだろう。安心なされよ。俺も思った。
さて、おふざけはここまで。とりあえずパッケージの細かなチェックから始めていくとしよう。
正面
上部からは桜をイメージしたピンク色のグラデーションが流れ落ちるように。下からは新緑のシーズンが迫ってくる時の流れを表すような緑色のグラデーションがかかった背景。そして、ピンクの桜の花と儚さを感じさせる白い桜の花。非常に爽やかで温か、かつ、穏やかで麗らかな、美しいパッケージとなっている。
控えめながらも、自己主張するような「桜」の一文字。「香り高い桜葉を白餡に練り込んだ春限定の 桜金長まんじゅう」の文言。そして、金長まんじゅうではお馴染みのたぬきの顔を模したロゴと、「阿波徳島にうまいもんありsince1937」。このあたりに株式会社ハレルヤさんの高い誇りを感じるね。
裏面
なるほどね。正面にも書かれていたように、桜葉が原材料にも記載されている。まさに「看板にいつわりなし」というわけだな。
あと、はちみつも使用しているから1歳未満の乳児には与えないようにと大切な注意喚起も忘れずにあるね。
本体
さて、それでは早速開けて食べてみようかね。また使うかもだから、バーコードを破かないよう気をつけながら開封。これが本体!
これは多分気のせいなんだろうけど、まんじゅうの表面にほんのり窪みが出来ていて、その重なりが桜を表しているように見える。多分偶然なんだろうが、妙に小粋な刻印に見えて何だか嬉しくなる。
ちなみに割ってみると、中身はこんな餡。
ちょっとはちみつ感のある琥珀色の餡で、所々に黒っぽい点々が見受けられるが、これは桜葉だろうか?
よくわからないけど、いただきます!
味・食感
ふむ。ちょっと他の金長まんじゅうとは異なる餡の食感。少しねっとり感が強い感じ。まんじゅうの餡というより、本当に少し、微かに羊羮よりのねっとり感というべきか。どちらが良いかは、甲乙つけがたいが僅差でこっち(桜金長まんじゅう)かなと。
味は白餡特有のあっさりとした爽やかな引き際の甘さのなかに、はちみつと桜の風味がほんのり混じっていて非常にお上品な味わいに仕上がっている。
ちなみにウイスキーと一緒にいただいたんだが、まあ合う。サントリーのROYALっていう昔ながらのウイスキーのロックに合わせてみたが、良い!
でも、あれだな。そろそろ花見シーズンも近いから、この春限定金長まんじゅうを持って出掛けてさ、食べながら満開の桜を見上げるのもオツじゃない?
熱い緑茶を淹れてさ、桜の下に腰をおろして、そいつをすすりつつ、この桜金長まんじゅうを頬張るのも良いかもしんない。
そんな妄想空想をしながら、ごちそうさまでした。
ちなみに金長まんじゅうは1つから買えるから、お土産で買う前に味見出来るので気になるかたはぜひお試しあれ。
それではまた。したらな~。