5月某日。この日は天気があんま良くなかったんだけど、久しぶりにバンブーパークを散歩しに行ってみることにした。バンブーパークに行くのは、2019年3月以来のことでかなりご無沙汰である。
バンブーパークについての細かな説明は過去記事を読んでもらうとしてって書こうと思ったんだけど、読み返すとものすごく尻切れトンボな記事で読み応えに欠ける。けど、大体どんな公園なのかのざっくりした説明はあるので、併せて読んでいただければ幸い。
結構広めな駐車場に車を停め、弁当でエネルギーを満タンにした俺は勇んで車を降りた。およそ4年ぶりのバンブーパーク。相変わらず老老男女の大先輩がたがたくさんいらっしゃり、ゆったりとした時間が流れている……と思いきや、テキパキとその辺の雑草をむしりまくり、快活な爆裂トークに花が咲いて、元気いっぱいで賑やかな印象を受ける。
若かろうが歳を重ねていようが元気もりもりなのはいいことだ。全然元気じゃない俺も何だか元気になっていくような、ありがたい錯覚に浸ることが出来る。
とりあえずだだっ広い全面芝生の広場の西側を突っ切って、竹林の迷路を歩いて探索していくことに。前回も歩いた全く同じルート。しかし、思いのほか楽しむことが出来た。
というのも、要所要所にポケモンでいうところの「おとくなけいじばん」みたいなノリで、バンブーパークの全体地図が貼られているのが建てられているんだけど、すべて同じ角度からのワンパターンしか用意されていないため、「現在地はここだよ」の目印はあれども、今自分がどっちの方向を向いているのかがよくわからない。だから、軽くさ迷うことになるのだ。
それが何だか楽しい。
さ迷うなんて書くと誤解を生みそうだけど、別にアスファルトで舗装されたルートが見えなくなるわけでも、倒れかかってる竹で行き止まりがあるわけでもない。だから、テキトーに歩いててもゴール(駐車場というかスタート地点というか)には戻れる。
あとは前回も紹介したように、竹の根っこが道をアスファルトごと持ち上げているのが印象的だ。結構豪快に盛り上がっていて、つまづいて転ばないように気を付けよう。こういった自然の力強さには心底感動するね。
何とはなしに、「やっぱり自然には敵わねえや」と思わせてくれるのが良い。
ご自由にどうぞ
テキトーに歩いてさ迷っていると、よくわからないけど「ご自由にどうぞ」と書かれた紙を垂らした竹に遭遇。何をご自由にどうぞされたのかわからず、しばらく考え込む。多分、竹製のベンチみたくなってるから、「休憩するのに座っても良いよ」のどうぞだと推測。
真偽は不明だが、「それならば遠慮なく」と大して疲れてないけど座ってみた。しっかりした造りに安心感を覚える。勝手に「結構硬くて座ってらんないんじゃね?」なんて思ってたけど、座ってみると全然そんなことなかった。
近所にいる匠が作ったのだろう。
5秒ほどゆっくり座って休んだ俺は、ふたたび竹林の世界をさ迷うことにした。
とりあえず地図に載ってる水飲み場ってところを目指して探索を続ける俺。とくに喉が渇いているわけではなかったんだけど、前回訪れた記憶がなかったもので一度見ておきたいと思ったのだ。
不思議な広場
水飲み場を求めて歩いていると、なんとも不思議な広場に辿り着いた。RPGならば、必要なアイテムを持って参上することで何かしら重要なイベントが起こるような雰囲気を醸し出している。
不思議な広場から周囲を見渡すと、一面生長しまくった竹たちに覆われて辺りから完全に見えなくなっているのがわかる。幻想的な空間。そうだな、徳島県中に散らばった不思議な石板を集めて、ここの中心で重ね合わせることで、異世界へ繋がる不思議な渦が現れそう笑
そして、この不思議な広場と同じところに水飲み場を発見。
こういう昔からあるスタイルの水飲み場って久しく利用してないな。俺ね、滝の水は飲むくせに、こういう水飲み場の水とか湧き水とかあんまり飲まないんだよな。何なんだろう。我ながら理由がわからん。水源がよく見えないから興味がわかないのかな。
それはさておき、無事水飲み場を見っけたところで、次の目的地を「めだか池」に定め直し、再出発!
めだか池にて巨魚発見!
めだか池には、その名の通り小さなめだかたちがたくさん泳いでいたり、ザリガニがいたりと幼少期を思い起こさせるような生き物が気持ちよさそうに暮らしている。
「子どもの頃、よく網持って近所の用水でフナとかヨシノボリ捕まえたっけな」なんて思いながら、ぼんやり池を眺めていると、何やら巨大な魚が2匹……。
巨魚こと鯉が2匹、ものすごい貫禄をひれに集めてスイスイと泳いでいるではないか。これまた立派なサイズで、30センチ近くはありそうに見えた。
前回訪れた際の記事にも、この「めだか池」は登場するが、とくに鯉についての記述がないことから、ここ数年の間に放たれたのではないかと推測する。うん、見ごたえがあって良いし、風流だ。
めだか池の水に反射する黄色い水仙(たぶん)が綺麗だったから、写真撮った。けど、やっぱり肉眼で見るのとカメラ通すのとでは綺麗さが異なるなあ。本当はもっと綺麗で、絵画みたいだったんだけど。
とまあこんな具合にバンブーパークを歩き回って探索して楽しんだって話。
ここに限った話ではないけど、一度訪れただけでは気づけず見落としてたり、後に進化してパワーアップしてたりするポイントが結構あるだろうから、そろそろ折り返してみるのも面白いかもしれないな。この週刊トクシマもいつまで続くことかわからないけど、一度初心に戻ってみるのも良いころか。
大事なことに気が付いた気がしたところで、今回はここまで。それではしたらなー。