午前7時 あたりチョロチョロ

当たりがないわけではない。
垂らしたサバを突っつく感覚や、食いついたようなぶるぶるもあるにはあった。ただ、俺はド素人。そういうときに、どうすれば良いのか知らなかった。
竿を立てれば良いのか。だとして、それはどのタイミングなのか。それとも、いきなりリールを巻くのか、何か海の神に挨拶しなきゃいけないのか、何もわからない。
ただ、ひたすらサバをちまちま食われていくばかりだった。
午前8時30分 場所移動
テトラポットやゴロタっぽいところで釣ってみようと、移動してみた。
だが、危険を感じたのと、釣れる気がしなかったので退散。ふたたび元の場所へ。
少し荒れた海が、「あぶねえから帰れ!」と言っているように思えた笑
午前9時 もとさやに戻る

釣り人は増えていた。が、それでも疎らで、俺たちが穴釣り出来るスペースは十分あった。
ふたたびサバを餌に垂らし続ける。
すると、これまでに経験したことない、ぶるぶるが竿を伝わってきた。来た! 来た!
だが、立てたり、リールを巻いたりしているうちに、逃げられてしまった。姿こそ見ていなかったが、きっと海の王だったに違いない。食べてみたかった。。。