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【道の駅】週刊トクシマのはじまり 道の駅第九の里【リメイク記事】

投稿日:2025年11月12日 更新日:

お気づきかもしれないが、俺はせっかちなほうである。

すると、クローズドだったのが、オープンに切り替わっていた。内心心躍らせながら、入店。俺以外誰もいなかった。のんびりとメニューを見て、注文した。

このとき注文したのが、「なるちゅるうどん」「ホットドッグ」だ。

たしかホットドッグはテイクアウト出来る旨の説明をうけて、「じゃあ、うどんをここで食べて、ホットドッグは持ち帰ります」と返事した。それに対して店員さんが、「それなら、お帰りの際に間に合うようホットドッグを作りましょうか」と提案してくれ、「おねがいします」と言ったような記憶がある。

「親切だなあ」と思いながら、うどんを待つべく店内を見回しながら席に着いた。

5分ほど待っていると、「お先にうどんが完成しました」と声を掛けられ、とりに行く。

特徴的な平たいうどん。刻みネギが散らされ、油揚げがたっぷり乗っかって、輪切りのちくわも添えられた、なるちゅるうどん。人生初のなるちゅるうどんに思わず胸が高鳴った。

シンプルで、気取りもてらいもない、素朴な味わいだった。どうして温かい出汁というのは、人を心から安心させるのだろう。体の芯からほかほかと温まってきた。

のんびりうどんを堪能し、出来上がったばかりのホットドッグを受け取って、車に戻った。

運転席に座る俺。その手には、出来立てのほっかほかのホットドッグ。そこで逡巡。

出来立てのホットドッグというのは、抗いがたい魅力があるものだ。時間が経つほど、この100点満点の状態から減点されてしまうわけで……。だが、俺はほんの1,2分前にうどんを完食したばかり。とはいえ、この100点満点のホットドッグは実に旨そうだった。

結局、「食べ物は出来立てが一番旨い」という摂理には抗えず、駐車場で食べることにした。柔らかく、しっとりしたパン。瑞々しいレタス。大きなソーセージ。ケチャップとマスタードたっぷりで、実にボリュームがあって素晴らしい。

こういうのは大きく口を開けて、かぶりつくに限る。旨い。

今思えば、パン作りにおける技法なども、ドイツ兵捕虜(パン屋さん)から伝来された歴史があるので、このパンにも、そういうこだわりもあったのかもしれない。当時は何も知らなかったから、こういう空想も出来なかったな。(まあパンのタイプが異なるから違うのかもしれないけど)

そういえば、ホットドッグのドッグは、ソーセージを意味する俗語らしい。Wikipediaに書いてあった。

この直後、ちょっとした事件が起こった。

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