天下御免の銀色シール
それでも時間を持て余したら、店長が古本屋で仕入れてきたマンガたちに「持ち出し防止」の銀色のシールを貼っていくっていうのもしたな。
このシールは知ってる人も多いだろうけど、ようするに店外にマンガを持ちだそうとすると、出入り口にあるセンサーに反応して「ピピピピ」と警告音が出るようにするために貼る。
それから、1冊1冊透明のカバーをかけていき、裏表紙に店名が書かれたスタンプを押して、本棚に並べていく。
本当に暇なときは適当にマンガコーナーへ行って、片っ端から並んでいるマンガを拭いていくってのもあった。
食事は基本冷凍食品
そうそう、食事の注文も承ってたんだった。
99%近所のスーパーで買ってきた冷凍食品で、これは一番ペーペーの俺が買い出しに行ってた。
店長やオーナーのさじ加減で、「お駄賃としてひとつだけ好きなお菓子を買ってきていい」とか「好きなモノをひとつ食べていい」とか「暑いからドリンクバー使っていいよ。アイスでもいいし」という太っ腹なシステムもあったな。