二度見展望台へ
力がみなぎった俺は、「二度見展望台」に向かった。飲み水もわずかになっていたので、二度見展望台経由でリフト乗り場へ戻りたいと思ったのだ。
しかし、二度見展望台まで遠かったな。
数百メートル下ったんだけど、まあ道中不安だった。何しろ誰もいないんだもの。
※展望台といっても、ただ少し広めの空間があって、ベンチがおいてあるだけ。
でも、展望台で休んでいると、集団で登山してる人々や親子連れに会えた。彼らを見送ってから、今度はリフト乗り場を目指しておりてくことにした。
長々と降りていくと、朝に通った道に出た。さらに進んでいくと、先程見送った集団が休憩所で固まっていた。どうやら目的地を見失ったらしい。話を聞けば、俺にも案内出来るところだったので、思い出し思い出し説明した。
普段、道に迷って助けられてばっかりなので、少し役立てて良かった。(あの説明で大丈夫だったかな。心配だ)
さらに歩き進めてくと、今度は外国人グループとすれ違う。「こんにちは」には「こんにちは」、「ハロー」には「ハロー」と挨拶しながらすれ違う。
その後も、すれ違う人たちと挨拶をかわしたり、「お気をつけて」と気遣いあったりを繰り返しながら進んだ。
不思議なもんで、疲労困憊でも誰かと接すれば足取りが少し軽くなるんだ。山を歩いてると何か人が好きになるよ。ちょっと山登る楽しさがわかったかもしれない。
そんなことを感じつつ歩いてると、とうとうリフト乗り場(上)に帰ってきた。
チケットを見せて乗って、衝撃を受けた。