もし、徳島県内で語られる「◯◯論」「◯◯説」がすべて正しいと仮定しながら想像してみると、結構面白いことがわかる。
たとえば、
卑弥呼がいたことになるし、キリストもいたことにもなる。
剣山には行方知れずのソロモンの秘宝が隠されているし、それは徳島にやってきた古代イスラエル人が持ってきたのかも知れない。
その一方でソロモンの秘宝は神山町に隠されているとも言われている。ソロモンの秘宝は全部で3つあるから、それぞれバラバラにわけてカンカンに入れて隠しているのかも知れない。
また安徳天皇から賜った宝剣も隠されている。
また、平家の落人もいたし、また源義経と弁慶もやってきたことになる。
これが全部「そう、正解!」と言い切る根拠を出すことも、「いや、違う!」と言い切れる根拠を出すことも、俺には出来ない。
もともと日本史や世界史を面白がりこそすれども、
「でも、俺が実際に見て確かめられるもんじゃないから、本当か嘘かわからんやん。『こういう文献がありますのや』『こういう遺跡があって、こういうものが見つかってますのや』と言われても、真実なのか、いかにもそれっぽい嘘なのか、何なのかわからへんやん。仮に俺が当時の人だったら、『私は筋骨隆々の大男で絶世の美男子。富も名声もすべて得し者なり』と大嘘の文献を残したかもしれん。そんな人が混じってないと言い切れるわけないもん」
とひねくれ坊主全開だった俺だ。基本的に自分で確かめてないものは一切信じられない性格なのだ。