釣りに二の足を踏み続けたわけ

釣りは楽しそうな趣味だ。楽しいだけじゃなく、上手く行けば美味しい趣味にもなる。
それに子どもの頃から生き物が好きな俺だ。
そんな俺がなぜ釣りに二の足を踏み続けたのか。
理由はいたってシンプルだ。
ごちゃごちゃと面倒くさそうだったからである。
まず釣具を買い揃える段階からごちゃごちゃしているので、面倒だ。

竿はどれで、釣り糸は? 針は? 仕掛けは? 餌はどうすりゃいいの? バケツとか小道具はあったほうがいいよね? 遊漁券は?
ネットで情報を集めてみても、釣り好きに話を聞いてみても、皆が皆バラバラのアドバイスをしている。いつまで経ってもどれを買えば良いのか絞ることが出来ない。そうこうしているうちに「めんどくせえ。また今度な」となってしまう。もっとも皆がバラバラのアドバイスをしてるってことは自由にやっていいってことでもあるから、好きなようにやればいいんだろうな。でも、初心者には高すぎる自由度は持て余すよね。
そんなわけで超初心者で面倒くさがりの俺は、一旦諸先輩方のアドバイスをおいといて何も考えずにテキトーに選んだ道具で遊ぶことに決めた。
竿も「のべ竿がいいかな」くらいのこだわり以外はまるでなし。竿の長さはよくわからんが、5mくらい。メイドインチャイナだ。3000円ちょいってところだ。
(タイミングが良いのか悪いのか、のべ竿入手と同じ日に普通の釣り竿も手に入ったので二刀流で遊ぶ)
形が面白いという理由でワーム、ルアーも買ってみた。(どこにどう付ければいいかさえ知らない。ワームは釣り針に突き刺したら良いんだろうか? 海でも川でも使っていいの?)
のべ竿を買ったは良いが、使うのは16年前に一度っきり。どう振ったもんだかまるで記憶にない。軽くシュッと振れば良いのだろうか。
何も知らない。ただ釣りをしてみようという気持ちだけしか持っていない。