ちなみに小学2年生くらいのときに家族でここに花見に来てるはずなんだ。
うっすら記憶があって、へべれけの知らないおじさんたちを「ああいう大人になりたくないな」って思ってた。残念ながら、そんなおじさんみたいな大人になってしまっているんだけど、人生とはままならないものだ。
少し落ち込みながら駐車場に向かっていると、遠目に猫の気配を感じ、駆け寄ってみた。
こういうときは猫に慰めてもらうのが一番だ。
だが、猫だと思ったのは、ただのゴミを詰めた黒い袋だった。

誰だ、こんなところにゴミ捨てたのは……。
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