ニュースでもネットでも徳島県内のいたるところで桜が満開になったと言っている。
満開になったタイミングと気候や風の具合から察するに、次の土日(4月13日あたり)には散ってしまっている可能性がある。
そうなると、生来のキングオブせっかちの異名を持つ俺はじっとしていられない。
土曜日の朝5時に起き、5時半に家を飛び出した。もちろん、花見をするためである。
吉良のエドヒガン桜を見に行こう!
俺が向かったのは、美馬郡つるぎ町の「吉良のエドヒガン桜」だ。
軽くネットで調べた限り、先週の段階で「満開」マークが出てたから「もしかすると完全に葉桜になってるかもしれない」と思いつつ車を走らせた。そわそわ。気が気でない。
車を走らせること約1時間。
なんとかかんとか吉良のエドヒガン桜の目印にしていた神社周辺に到着した。
ちょっと葉桜気味にはなってるけど、まだ7~8割くらいは綺麗なピンク色でしょ。
また立派な幹してるでしょう。めちゃくちゃ大きいんだから。
俺、多分こんな大きな桜の木を見上げるの初めてだろうな。巨大物恐怖症な俺だけど、木は大丈夫。怖くない。
樹齢は約430年で樹高はおよそ20メートルだそうだ。徳島県の指定天然記念物にもなっている。
これは吉良のエドヒガン桜で一番低いところに咲いてる部分に近づいて撮ってみた。俺でも届く高さだ。
かれこれ30分くらい辺りをうろうろしたり、眺めたりしてただろうか。その間、だーれも来なかった。(もうちょい満開だったら来てたかもしれない)
ちなみに吉良のエドヒガン桜周辺、道路には他にも桜が咲いている。
吉良のエドヒガン桜を眺めたことで花見欲が刺激された俺は「よっしゃ、まだ7時前だ。ガンガン花見すっぞ」と気合を入れた。
そして、ここへ来る道中に見かけた「ひょうたん桜」の看板があったところまで戻り、「ひょうたん桜? 見させてもらいま」と狭い道へと車を潜り込ませるのだった。
ひょうたん桜を見に行こう!
これまた狭い狭い道を少しずつ車を走らせていく。
途中、「これ、道あってんのかな」と不安になりながらも走らせていくとなんとか到着。
お堂と、これまた大きな桜の木。
エドヒガン桜 瓢箪(ひょうたん)桜が樹種名で、樹高は18メートルで枝張りは東西に11メートル、東西に19メートルということである。
もともとの木は台風で倒れてしまっているらしく、俺が見ているこの桜は母木の根っこから芽が出た孫木で、樹齢は不明だそうだ。
母木では2、3人の子どもがかくれんぼ出来るくらいの木の幹の洞穴があったそうだから、それも一度覗いてみたかったな。
でも、なんでひょうたん桜というのかはわからなかった。
写真にはおさめられなかったが、小さな鳥が何羽か飛び交っているのが見えた。
また、ここでは3人ほど立派なカメラを持った紳士淑女が先に来て熱心に撮影に興じていたため、挨拶だけして邪魔にならないように撮影して、適度に眺めて後にした。
ちなみに近くには元々は学校だったらしき建物を利用した集会所みたいなのがある。
また向かう途中、何度か見かけたこの看板。これが非常にありがたいのだ。
さて、次はどこへ向かおうか。
俺の花見欲はまだまだ満たされていない。
つづく。