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【ハレとケホステル】山奥の廃校ホステルに泊まったら俺以外に誰も泊まってなかった話 其の2【祖谷】

投稿日:2019年11月15日 更新日:

今宵の寝床に行ってみる

これが俺が泊まる、教室2年3組。

「あれ? 思ってた感じと違う」って思った?

前回記事での引用文を思い出してみよう。

教室を街に見立てて家の形のベッドが6つ入った部屋

そう。俺が予約したのは 教室を街に見立てて家の形のベッドが6つ入った部屋があるやつだ。宿泊客は、この中からひとつ好きなのを選んで使うのだ。

寝台列車の様相に似ているかもしれないね。

いろいろ見て回り、結局決めたのは出入口から一番近い廊下側の「1」(すべてのベッドにはナンバリングがされているのだ) にした。

理由は「仕切りカーテンの模様である、鹿かトナカイかが気に入ったからだ。

とりあえず寝床が決まったところで、宿泊客にはまず大事なひと仕事が待っている。それは、ベッドシーツや枕カバーなどの装着である。

備え付けのテーブル上に綺麗に折りたたまれているシーツ類一式を、宿泊客は自身で装着しなければならないのだ。

ほら、宿泊訓練でやったでしょ? 駆け出し自衛隊員のように慣れない手つきでベッドシーツかけて、「先生、出来ました!」って言って見せて、「やり直し!」っていう地獄の無限ループを。ほら、自然の家みたいなのでやったアレ。

まあ出来上がりは「先生出来ました!」「やり直し!」の頃とまったく進歩がないから、お見せはしないけど、10分近くかけてシーツカバーをセッティング完了。

とりあえず寝転がってみた。

頭上には木の板が突き出ていて、帽子をかけたりするのに便利。俺も愛用の帽子をかけてみた。

そして、しばらく眺めながら、

「これ、朝起きた時にまず目に入るわな……。そのとき、俺はメガネをかけてないから、ぼんやりコレが見えるわな。たぶん、人の顔だと思って、『あっ、誰かが覗き込んでる!?』ってなるわな……」

と空想を膨らませた挙げ句、そっと帽子をどけてベッドの下に空いた空間に置いた。少しでも怖い思いをしないようにするための工夫である。

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