そうだ、温泉にいこう!
ふと「徳島県のブログやってんだから、徳島の温泉に一度も触れないなんて変かな」と思ったのと、「ちょっと疲れをしっかり癒しておきたい」と思ったので、比較的近場にある比較的に有名かもしれない、神山温泉保養センターに行くことにした。
気分は湯治。志賀直哉の真似っこである。
さてさて温泉に浸かるなんて、いったい何年ぶりのことだろう。
専門学生の頃に学校の泊りがけのイベントがあり、泊まった旅館にあった温泉に友達と浸かったのが最後だから、かれこれ10年ぶりくらいになるだろうか。
10年ぶりの温泉だ。否応なしにワクワクするってなもんである。
愛車・鉄の棺桶2号に乗り込み、いざ出発。(ちなみに俺と徳島県の冒険を共にした鉄の棺桶2号は、今年の2月6日でお役御免。廃車になることが決定しており、もしかするとこれが最後の冒険となるかもしれない。。。)
神山温泉は、その名に冠しているように、神山町のそこそこ山の中に存在する。とはいえ道なき道を進んだりもしないし、ガードレールがない危険な道を進むこともなくたどり着くことが可能だ。むしろ、山にかかる道のわりに広々とした、運転のしやすいルートを走れるくらい。
考えてみれば、徳島県の温泉って結構ヘンピなというか、秘境めいたところにあることが多い気がする。祖谷の温泉にしても観光客泣かせみたいなところにあるし笑(空港や徳島駅から見ると、まあ遠いんだ(;´∀`))
それはさておき、無事到着。愛車には駐車場でお留守番を頼み、神山温泉へ。
入り口付近にある説明書きの看板には。。。
神山には、その昔、天女が授けたといわれる霊水が湧出しており、塩辛く無色無臭で、肌触りが滑らかでその入り心地の良さと入浴後の爽快さは他には得難く、霊水を授けた天女を「塩水大明神」として奉っていた。
看板より抜粋
全然知らなかったけど、かなり歴史のある温泉なんだな。1868年から開業してるんだもんな。。。こういうのを事前に読んでおくと、感じられる有難みも増すってもんだね。
刺青やタトゥをされた方のご入浴を固くお断りする看板あり。こういう時には、「刺青やタトゥを入れてなくて良かったなあ」と思えるね。
俺が子どもの頃はまだ時代が緩かったからか、色鮮やかで派手で思わず見入ってしまうような立派な和彫りを背負ったおじさんたちを見かけたっけな。
おそらく「まったり」「さっぱり」「してやったり」という名前をそれぞれ持った、可愛くて、少し緩めのキャラクターたちがお出迎えしてくれる。
湯名癒心という格好いい文字があてがわれた自動ドア。なかなか凝った作りのドアをくぐっていく。
入ると、すぐに鍵付きの下駄箱に誘導される。とりあえず「靴を脱ぎなせえ。靴を履いたまんまじゃくつろげねえでさぁ」という配慮と捉えておこう。
この日はブーツを履いてたので、一番下の列の下駄箱にブーツ、イン!!(ちなみに100円玉が必要だ。※ちゃんと後で返ってくるからご安心を笑)
靴を脱ぎ、裸足になって進んでいくとカウンターの手前に「入浴券」が買える券売機があるので、そこで購入する。大人は620円。お子は310円だ。
本当は入浴券も撮りたかったんだけど、よくわからないままカウンターに持ってってしまい、そのまま受付のおじさんたちに手渡してしまったので撮影できず。。。やらかしちまった。。。(;´∀`)
カウンターでは、「入浴券」と一緒に下駄箱のカギを受付のおじさんたちに渡す。すると、↑みたいな番号付きのカギと交換してくれる。これが脱衣所で使用する鍵なのだ。
奥に進めば、女湯、男湯の暖簾がかかってるところがある。
細かなルールやマナー、嬉しい効能などが書かれているので、興味のある方はぜひ読んでから入浴を楽しんでみよう。
さて、当然といえば当然なんだけど、ここから先は撮影ができない。(いろいろ映っちゃうからね笑)なので、フリー素材の画像などを交えながら誤魔化し誤魔化し話を進めていくことにしよう。
俺にあてがわれた脱衣所のロッカーは010。位置的には脱衣所に入ってすぐ手前くらいにある。カギをあけるなり、衣服を一瞬で脱ぎ、フルヌード状態で脱いだ諸々をロッカーに詰め込んだ。
「服を着てない方がオシャレなんじゃないか?」と言われることもある俺だ。全裸こそが俺の一張羅といっても過言ではない。
水を得た魚というか、服を捨てた俺というか、とにかくゴキゲンで温泉に向かった。
手前にある、かけ湯をしっかりしてから、先に体や頭を洗っておくことにした。その前に入り口付近にある打たせ湯装置みたいなのをやってみたんだけど、思いのほか威力が強く、頭にズンッと衝撃があって驚いた笑
打たせ湯でしっかり目が冴えた俺は、おじさんやおじいちゃんたちに紛れ込んで、自前のタオルをフルに使って全身をこれでもかってくらい綺麗綺麗にした。
充分に体を浄めた俺は、まず玉石の湯?に浸かった。少しヌルヌルする感じかな。しっかり肌に浸透させるように、ようくようく浸かった。
やっぱり広いお風呂は良いね。気持ちいい。
露天風呂
少しのぼせかけたところで、一旦露天風呂っぽい温泉に出てみることに。ドアを開けて出てみると、外気のひんやりした空気が素肌に沁みた。火照った体にはちょうどいい癒しである。
そこからは外が眺められる。見ると、周辺に広がる公園やちょっとした川?など良い感じの景色が広がっていた。
やっぱり露天は良いね。開放感があるもんね。
でも、あまり外気にあたり続けると、さすがに寒くなる。。。しっかり湯に浸かって火照り具合を調節しておく。
ふたたび中に戻り、今度は綺麗な色のついた温泉に入ってみることにした。
梅の温泉
少し小さめの温泉で、赤紫っぽい色のお湯が特徴的なお風呂である。ほのかにいい香りがする。「ラベンダーかな?」なんて思いながら浸かっていたが、よくよく説明書きを見てみたら、「梅」の温泉らしいことがわかった笑
神山町は梅も有名だからね。梅干しもそうだし、梅のビールなんかもあるし。なんとなくのイメージで疲労回復にもってこいって感じだ。クエン酸的な意味で。
ジャグジー
梅の温泉のすぐそばに、凄まじい勢いで泡ぶくが○o。.ゴボゴボなってるお風呂がある。
もちろん浸かってみる。
意外と深さがあって軽く落下したものの、無問題。
ちょうど首や背中を預けられるポイントがあるので、そこにゆったり体重をかけて、泡ぶくの心地よさに身をゆだねた。全身を突き上げるような激しいジャグジー。日頃緊張しっぱなしの筋肉が少しずつほぐれていくのを感じる。
その後、何度か玉石の湯に浸かってみたり、梅の温泉に浸かってみたり、露天に浸かってみたりしつつ、ぐるぐるローテーションしながら楽しんだ。
1時間ほど温泉を満喫した俺は、大満足で温泉を出た。
「温泉にやってきて良かったなあ」とホクホクホカホカ状態で思いながら、のんびり着替えていると、ふと猛烈にお腹が空いていることに気が付いた。
温泉出てすぐに食事というのも、体への負担を考えればあまり良くないのかもしれない。でも、事前調査で、同じ施設内に美味しい食事ができるレストランがあることもわかっていた。
ここで何も食べずに帰るという選択肢はあまりにも酷というもの。
とりあえず着替えを済ませた俺は、食事をすべく歩き始めた。