恵比須洞への道のりは下りの階段だったのだが、それより先に進んでいくと今度は上りの階段が続く。これが地味に堪えるのである。
「でもまあ、1本しか置いてないってことは大したことはないだろう。何しろ俺は先週剣山で戯れ、鎖場を昇り降りして鍛えこんだ男だからな」と調子に乗っていた、20分ほど前の自分をぼこぼこにしてやりたい気持ちになった。
きちんと整備された階段であるのに、地味に角度が急な上に段数が多く、おまけにきちんとマスクを装備していたため呼吸が苦しくなった。はからずも低酸素トレーニング状態になったというわけである。
たぶん軽い酸欠状態になっちゃったんだろうね。あろうことか大変な思いをした上り階段の写真を一枚も撮ってないっていうね笑
代わりに駐車場から恵比須洞、それから階段。そして、その先……までの感じは動画で撮りなおしてあるので良かったら観てみてほしい。(動画を撮るために2周くらいした)
でも、頑張って上るとご褒美が待っていたんだな。
オーシャンビューな休憩所
頑張って上った先には、休憩所が待っているわけだ。
よく見かけるタイプの「木」っぽさを基調とした休憩所。でも、ここはちょっと特別なのだよ。何しろ俺はここまで上ってきた。そう、汗だくで上ってきたんだ。
この意味がわかるかい?
高い位置から、海と昇りたての太陽を展望できるってことだ!
俺は昇る太陽が大好きな男だ。わかりやすく「始まりの暗示」を実感できるからである。前向きな力をくれる気がするからである。
久々に沁みる朝日が見られ、感無量。ふははははは!
ちなみに休憩所で座ってみると、こんな感じの景色。(え? 太陽が見える方向の写真はどこだって? ちょっと何言ってるかわかんないです)
早起きは三文の徳なんて言葉があるけど、三文なんてとんでもないね。この景色見られただけで、早く起きた甲斐があったってもんだ。
恵比須洞神社
休憩所の奥側には、小ぶりで可愛らしい鳥居の恵比須洞神社がある。
「お邪魔しました」とご挨拶し、先へと進んでみる。
今度はふたたび下っていく。
すると、鳥居っぽいところが見えてきて、駐車場付近の分岐点に出た。(休憩所に直に向かうルートと、恵比須洞に向かうルートの分岐があるのだ)
どうやらこれで恵比須洞とその周辺スポットは一周した感じなわけだな。
だけど、俺の仕事はこれで終わりではない。
まだ一度もGoProを起動していないのである。ここまで来たら、GoProで動画撮影もしとかないといかんでしょうってな話。
なので、もう1周!
朝飯を食べずに飛び出しちゃったため、はらぺこに苦しみながら歩きに歩いた。
くじけそうになったら、すぐそばに海がいてくれるので安心だった。
俺は海にも山にも甘えっぱなしだなあ笑
当たり前なんだけど、磯の香りが秋の冷たい風に舞って俺の鼻に届く。「あー俺、今海のそばにいるんだなあ」と実感。
圧倒的に山好きなんだけど、海も好きだな。どっちもけた外れに優しいし、けた外れに厳しいのが似ている。
それはさておき、クタクタになりつつ2周目で撮った動画がこちら!
以上、恵比須洞を探索してみた記事、前編後編完結!!