菓子工房みずほと徳嶋ダイスケ
実を言うと、この菓子工房みずほのお菓子職人・山本和希氏は俺の高校時代の同級生である。
特別仲が良かったわけでもないし、多分山本さんは俺のことを覚えてはいないだろう。なんたって俺は中退しているわけだしね。
でも、妙な縁があって俺の友達が山本さんと仲が良かったらしく、一度だけ修行中時代の山本さんの作ったお菓子を食べさせてもらったことがあった。
たしか「かずき」という名のお菓子。もう10年以上前のことになり、それが和菓子だったのか、洋菓子だったのかさえ定かではない。だが、たしかに旨かったことと、その「旨かった!」という感想を、電話越しに伝えたことだけは間違いない。
どっかのカラオケ店で食べたのを覚えている。
でも、当時の俺はまさかその元同級生が、のちのちとんでもなく素晴らしいお菓子職人になるなど想像だにしていなかった。一番荒れて、すさんでいた時期の俺が「旨い!」「旨かった!」と思っているのだから、本当に旨かったのだろう。
人生で最も天邪鬼だったはずの時期だったのに、素直に感想を言っちゃってるんだからね笑
というわけで、「俺は山本さんの修行時代のお菓子を喰ったことがあるんだぜ」という自慢を話せたところで、一旦やめさせてもらいます<(_ _)>