吉野川市には、日本屈指と言っても過言ではないお菓子屋さんが存在する。
そのお店には、とてつもない実績を誇る最強お菓子職人兄弟がおり、彼らが生み出すお菓子の数々は、多くの人々を魅了する。徳島で、芸術的な甘味を味わいたければ、まず第一にここをオススメしたいと考えている。
それくらい大好きなお店が、
菓子工房みずほ
とはいえ、移転してからは一度も訪れたことがなかったため、吉野川市を去る前に買い物をしにいこうと考え、行ってきた。
なかに入るなり、俺は息をのんだ。
ガラスケースごしに並ぶケーキやタルトの数々に圧倒されてしまったのである。ライトアップされたお菓子たちは、大袈裟でもなんでもなく、宝石のようであり、思わず見惚れてしまった。
きらびやかで、かつどれもこれも旨そうなのである。
お店の方に許可を得て、写真を撮らせてもらった。
こんな幸せな光景ある?笑
俺は超辛党であると同時に、超甘党でもあるから、眺めてるだけで幸福度ゲージが振り切れるのがわかった。目にも美味しいお菓子と言える。
俺ね、こういう選ぶとき悩みたくないから即決するほうなんだけど、この時ばかりは「どれがいいかな」ってスゲー悩んでしまった。多分目をつむって、テキトーに選んで買って食っても旨いと思うけどね笑
気づけば、美味しそうなフルーツタルトを4種類と、前職場へのお土産を購入していた。
いやあ眼福眼福。
持ち帰り、家族と一緒に食ったんだけど、それはまた別の機会に……。
さて、ちょっと自慢させてもらってもいい?
菓子工房みずほに関係ある自慢……。え? 別に知りたくないって?
いや、そんなこと言わんと。。。
菓子工房みずほと徳嶋ダイスケ
実を言うと、この菓子工房みずほのお菓子職人・山本和希氏は俺の高校時代の同級生である。
特別仲が良かったわけでもないし、多分山本さんは俺のことを覚えてはいないだろう。なんたって俺は中退しているわけだしね。
でも、妙な縁があって俺の友達が山本さんと仲が良かったらしく、一度だけ修行中時代の山本さんの作ったお菓子を食べさせてもらったことがあった。
たしか「かずき」という名のお菓子。もう10年以上前のことになり、それが和菓子だったのか、洋菓子だったのかさえ定かではない。だが、たしかに旨かったことと、その「旨かった!」という感想を、電話越しに伝えたことだけは間違いない。
どっかのカラオケ店で食べたのを覚えている。
でも、当時の俺はまさかその元同級生が、のちのちとんでもなく素晴らしいお菓子職人になるなど想像だにしていなかった。一番荒れて、すさんでいた時期の俺が「旨い!」「旨かった!」と思っているのだから、本当に旨かったのだろう。
人生で最も天邪鬼だったはずの時期だったのに、素直に感想を言っちゃってるんだからね笑
というわけで、「俺は山本さんの修行時代のお菓子を喰ったことがあるんだぜ」という自慢を話せたところで、一旦やめさせてもらいます<(_ _)>