※前回に引き続き「たねのやゲストハウス」にてお送りします。※
夜だ。日は落ち、辺りはもう真っ暗やみ。贅沢ひとり風呂を浴びて最高にホカホカ状態である。
が、これから俺はひとりぼっちの肝試し大会。ホカホカ状態からのヒエヒエを楽しむことになる。フィンランドの本格サウナ並みの温度差を期待していた。
ちなみに廃校お泊まり&ひとりぼっちの肝試し大会は4年ぶり2回目だ。
前回は2019年。リンク貼っとくんで気になる方は、合わせてお楽しみください。
まあ今回は前回と異なり、スタッフさんが常駐していて人の気配もしているから、あんまりひとりぼっち感がない笑
とりあえず装備は以下の通り。
・GoPro
・懐中電灯
・ペン太(P)
・楽しむ気持ち
いざ出陣。
なかなか趣がありますな。
奥に行くほど闇が深くて、よく見えない。
こういうとき何だかよくわからないけど、わくわくしてしまう。
何か起こるのだろうか?
初めて幽霊とやらに会えるのだろうか?
俺は俺がどんな目に遭うのかが楽しみで仕方なかった。
ましてや今回は前回にはなかったGoProがあり、動画ばっちりフル撮影である。幽霊でも、妖怪でも、UFOでもいいから映れ! と思いつつ、カメラ回しながら進む。
そして、ひと部屋ひと部屋じっくり懐中電灯で照らしながら見ていく。
ついでにフラッシュ炊いて写真も撮ってみる。お化けが授業している瞬間でも撮れたら良いなと思ってシャッター切りまくり。
うーん、お化け出てこないなあ。。。
まあ別に心霊スポットでも何でもないから、当たり前っちゃ当たり前なんだけどね笑
1階では灯りが煌々としているし、宿の方がいらっしゃるし。
とくに何も起こらず、探検終了。
さて、撮影した動画や画像のチェックだ。
まずは動画から見ていく。
~動画チェック中~
なるほど。
そして、画像チェック。ちなみに画像は、一旦懐中電灯を消して真っ暗にしてから、フラッシュでパシャッた。
はいはいはいはい。
なるほどなるほど。
はい、お化けアレルギーの人、ご安心ください。たねのやゲストハウスはお化けいません。身をもって確認したので大丈夫です。霊感ない男ですが笑
シンプルに素敵な宿である。
こうしてひとりぼっちの肝試し大会は幕をおろした。
部屋に戻った俺はほっと息をついた。そして、オリジナルのお経を口ずさみながら、血の手形びっしりのシャツをカバンに詰めた。気付くと左右の耳元で呪詛をぶつぶつ言っていた老婆たちは消えていたーー。
なんて情景をイメージしながら、「よし、晩酌缶詰ぱーてーや」と廊下の共用冷蔵庫に酒を取りに行く。
そう、たねのやでの夜はまだまだ終わらないのである。
今夜を盛り上げてくれる缶詰はこの3つ。
焼き鳥缶、ステーキ缶、さんまの蒲焼き缶。
酒はビール、カクテル、ウイスキー。
これだけありゃ十分に夜を楽しめる。
まずは景気づけにカクテルを飲むか。
桃味らしい。あまり甘い酒は飲まないんだけど、嫌いではない。21、2の頃「白雪姫」という名前の甘い酒が気に入り、そればかり注文していたことがある。たしか「白雪姫」も桃味だったような。
うまい。
あっという間に空っぽ。
次にビール。缶詰には缶詰ビールってことで飲んでいたんだが、フォロワーさんから「それはそのまま飲むやつ」と指摘されて「たしかに」と苦笑い。まあ新しいグラス使いたかったからオッケーオッケー。
さんまの蒲焼きオープン!
かきゅっ、かりりりり、きゃんっ!
缶詰開けるときの音をASMRで聴きたいね。なんか好きなんだよな。
このたれでテラテラなさんまの蒲焼き。
少しずつほぐしながら口に運んでいく。甘辛くも香ばしいおつまみに、ビールも進む。
(ちょっと米欲しいなあ)
と思いながらも、代わりにビールぐいぐい。
さんまの蒲焼きを食べ終える頃、同じタイミングでビールを飲み干した。次はハイボールにするかと、冷蔵庫から炭酸水を持ってくる。
深酒したくないので、ウイスキーを気持ち少なめに注ぎ、炭酸水ぶっしゅーと注ぎ入れる。飲む。うむ、ちょうど良い。
焼き鳥缶を開けつつ、ハイボール。
ハイボール含みつつ、ステーキ缶開けてつまむ。
結局、2杯くらいで十分ほろ酔いなり、満足した俺は晩酌缶詰ぱーてーをお開きにした。
こうして、ヒトリノヨルは更けていくのであった。今回はここまで。それではまた、したらなー。